おべっかとおべんちゃら

テーマ:言葉・漢字
「おべっかを使う」とよく言いますが、この「おべっか」の語源がようわからんのです。広辞苑にも大辞泉にも載ってないし、ネットの語源由来辞典にもない。どこかのサイトに英語の「obeisance(敬礼)」から、と書いてあったけど、もう一つピンと来ないんです。

似た言葉の「おべんちゃら」はどうやら京都の祇園言葉のようで、漢字では「弁茶羅」と書くそうですが(?)、「弁」が「チャラチャラ」してるという意味でしょうか。で、銀行や大手企業に媚ばかり売ってる中小企業を最近は「べんちゃら企業」なんていうそうです。

同じく「胡麻をする」は簡単ですね。片方の手のひらの上でもう一方のこぶしを回転させて相手に媚びる様が、擂鉢で胡麻を擂る姿を連想させるから。英語では「butter up」とか「polish apple」とか言うそうです。パンにバターをなすり付ける姿やりんごを磨く姿も同様に相手にへつらう姿に結びつくんですね。

さらに、「胡麻をする人」のことを表現するのに「brown-noser」というのがあるそうです。真っ赤なお鼻のトナカイさんなら知ってますが、「鼻が茶色い人」って一体どういうことでしょうね?

「人にへつらう、媚を売る」ということを表すのに「kiss one's ass」、つまり「〇〇のお尻にキスをする」というフレーズがあるそうです。人の尻にキスするくらいですからよっぽどですわね。で、尻にキスをするとどうなるか?→鼻が〇の穴に入る→ウ〇チが鼻につく→鼻が茶色になる、というわけ。

なんだか、これがホンマの「お便茶ら」みたいになってきましたね。ま、ここまで媚びができるような人は別格。ん?別格かぁ。「お宅は別格ですわ~」→「ほんま御別格ですわ~」と妙におだてるから「おべっかく」略して「おべっか」。これまた個じんとにっく解釈。

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