にほんかい?

テーマ:よもやま話
さて、これはどこの地図でしょうか?
なんていう問いかけで書かれた新聞記事を先日目にいたしました。そこに掲載されていた地図は、このGoogle Earthではなくて、富山県が使用権をもつ「環日本海諸国図」通称「逆さ地図」と呼ばれているもの。

逆さ地図といえばこのように
南半球が上になった地図がオーストラリアなどでは販売されているようですが、上の地図は日本列島をまさに南北逆から見たものなのです。

新聞に出ていた地図は、富山県の使用許可をとらないと掲載できないので、ぜひこちらのサイトを見ていただきたいのですが、まさに日本海は大きな湖のようで、実際「東の地中海」ととらえた研究も進んでいるそうです。

日本は海を隔てた「孤立した島国」ではなく、大陸や朝鮮半島とはっきりつながっているように見えますよね。そして、日本の中心とだれもが思っている東京が列島の「端っこ」にあるように見えるのも何となく痛快です。

国土地理院が日本の重心は富山湾沖としたことをきっかけに、富山県が1994年に作成したそうですが、こうやって改めて眺めると、太平洋側を「表日本」、日本海側を「裏日本」とする呼び方こそ虚像ではないかとも書かれています。

戦後、米国との結びつきを強めたために太平洋側がオモテになったが、それは2千年の歴史の中でたかだか数十年のこと。中国の経済力が一層巨大化する今後は日本海側からの視座が必要になる、という見方もあるようです。

確かに古来、中国から文化を吸収してきた日本。日本海側の重要性は今よりはるかに大きく、実際明治初期には北陸、山陰の6県庁所在地はすべて人口30位以内に入っていたのです。一昨年に訪れた秋田のとある資料館にもこんなものが展示されていたことを思い出しました。

だから、日本は中国の言う事を聞かなあかん、という意見に与するつもりは毛頭ありませんが、しかし地勢的にいかにも彼らが日本を属国視したくなる状況であることを理解する必要はあるでしょう。いずれにせよ、物事をウラから見る視座は常に欠かせないと思います。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2011/06      >>
29 30 31 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 1 2

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧