桁違い

テーマ:保険・金融
昨日は、長浜信用金庫さんの総代会が北ビワコホテルグラツィエで。理事長さんのご挨拶に引き続き、業務・決算報告。

すると同席のねむりはかせが、決算書を見ながらおもむろに「何で、この会計書類の数字は3けたごとに桁区切りがされてるんやろね。まあ、欧米がそうなんやからやろけど」とおっしゃる。

「はあ、でも私はもう見慣れてしまいましたわ。コンマごとに千、百万、十億、一兆と一桁ずつ減っていくし」

「うん、簿記に慣れてたらそうなんやけど、一般の日本人やったら、4桁ごとにコンマがあった方がはるかにわかりやすいと思わへん。何でやろね、じんとにっくさんよぉ~」と挑発なさる。

ねむりはかせのおっしゃるには、例えば1234567890という数字、十二億三千四百五十六万七千八百九十なんですけど、1,234,567,890と書いたるより、12,3456,7890と書いたる方が、読みやすいでしょってことなんです。

つまり、英語では千(thousand)、百万(million)、十億(billion)、一兆(trillion)というように3桁おきに単位が変わっていくのに対し、日本では万、億、兆と4桁おきに変わっていくんだから、それに合わせてコンマをつけていくべきでしょというわけ。

確かに、銀行の決算書なんかは数字がでかいので、単位が「千円」とか「百万円」とかなっている場合があって、345千円なんて書いてあると、慣れるまでは三十四万五千円とは読めずに、三百四十五千円と読んでしまい、ちんぷんかんぷんなんてことありますわね。

この間、米原万里さんの本読んでたら、日本はとにかく「国際化」が好きなんだけど、これは英語で言うと「グローバリゼーション」。アメリカでglobalizationというと「自分たちの基準を押しつけること」で、日本の「国際化」は「世界の基準に自分を合わせること」だ、と書いてありましたが、まさにその通り。

日本の簿記という言葉が英語の「book keeping」から来てることからもわかるように、日本は何でも欧米になびく。ちなみにインドは自国の単位変化に応じてコンマを打つそうですよ、123,45,67,890みたいに。やっぱり、やることが桁違いですね。


(注)
今日はちょっと途中下車。日光への旅はまだ続きますよん。

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