鬼門除札

テーマ:旅日記
平成11年12月に「日光の社寺」は世界遺産に登録されたそうです。そうなんです、東照宮だけじゃないんですね。日光山内の二荒山神社、輪王寺を合わせた約50haの地域が対象だそうです。

と言うことで、東照宮の前にまず輪王寺の参拝。こちらは家康公を祀る東照宮よりもはるかに古く奈良時代の開所で現在改修中の金堂は平安時代の創建だとか。

天台密教形式のお堂だそうですが、何故か中の三仏堂には千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の三体の大仏さんが祀られております。で、お坊さんと思しき方の説明によりますと、「千手観音様がお父さん、阿弥陀如来様がお母様、馬頭観音様が子ども」となっているそうです。

ここは、厄除けのお寺として有名だそうで、外には九星と生まれ年が表になったものが掲示されていて、今年はそこに該当する人は注意すべし、と書いてあるのですが、該当しない生まれ年を探す方が困難な感じです。で、特に九紫火星の人は特段危ないとか。

お坊さん、お寺の歴史やなんか説明した後、おもむろにビニール袋の束を10ほど台の上に乗せ、中から30cmもあろうかという大きくて風変わりな形のお札を取出し、
 裏
「これは、輪王寺独特の鬼門厄除けのお札で、裏にはこのようにお札が備わっております。これを家の中、北の方であればどこでも結構ですからお掲げください。今日お参りの方だけでなく、大切なご家族すべてが厄から守られます」などと申されるではないですか。

私、これ参拝記念に頂ける(確か、特別参拝料払ってると聞きましたので)ものと誤解しまして、「え?これ家の中に飾るの?でも嫌といっても捨てるわけにもいかないし」と当惑しておりましたら、お坊さん、「これを特別に3000円でお分けいたします。どうぞ厄除けにお持ち帰り下さい」と来た。

有料かよ~!と驚きと安堵が綯交ぜになりながら、後退りをする自分とは反対に「私いただきます」「私も」「私も」と次々と同行者たちがこの有り難い鬼門除札をお求めになりました。何だか買わない方がおかしいような空気がその場を支配していたような....。

この後ガイドさんが「このお寺、護摩焚きを毎日行っているんですが、世界遺産に登録されて護摩堂での火焚きが認められなくなったため、隣に巨大な鉄筋の新護摩堂を大林組さんが建設したんですね~。」と説明してくれました。う~ん、「伝統的宗教行事を放棄するくらいなら世界遺産登録は諦めます」と言ってほしかったな。

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