びわ湖放る?

テーマ:まちづくり
昨日の日経新聞に「京都に最大級オペラ劇場」という記事が掲載されておりました。京都市が100億円をかけ京都会館を改修し、新国立劇場(1814席)やびわ湖ホール(1848席)と同規模のオペラハウスに衣替え、2015年に開業するそうです。

さあ、びわ湖ホールはどうなるんでしょうね?一昨年の4/19のブログ「びわ湖ホールの是非」にも書きましたが、当ホールは管理・運営費が尋常でないため、県議会などで存続が取りざたされた経緯があります。

昨年8/18の中日新聞に、びわ湖ホールが「地域に対するホールの波及効果」を算出した、という記事が掲載されておりました。ホール側が芸術面での貢献だけでなく、社会的・経済的貢献もあることを示す為に独自に算出したようですが、これによると、

1.賃金や支出による直接効果が14億7000万円
2.来館者が観光消費をすることなどを考慮した波及効果が、1・56倍の22億9000万円

なんだそうであります。

まず、賃金や支出などは、多ければ多いほど直接効果が高くなってしまうのですが、それって何か変じゃないですか?それから、波及効果が直接効果の1.56倍という根拠もよくわかりません。

さらに、立命館大の村山皓教授に依頼した「ホールの認知度」などの調査によれば、

1.県内でホールを利用したことのある人と、ホールがどこにあるか知っている人の合計は89・1%と高い認知度だった

2.利用度は54・2%で希望が丘文化公園(竜王町、76・1%)、琵琶湖博物館(草津市、68・4%)に次ぐ。全国的な認知度でも、2割の人がホールを知っているとの結果が出た。

と書かれておりました。しかし、9割の人が知っているのに使用したことがある人が5割しかいないという施設は、県の施設として莫大な税金をつぎ込むことが正当化されるのでしょうか?

誤解のないように申し上げますが、こうしたホールは芸術性の涵養のため必要であると思います。しかし、立地的に利用者が県南と京阪神の人々にほぼ限られるような施設を県が維持・管理すべきなのかとても疑問。なんて言っても所詮湖北人のひがみと一蹴されるのでしょうね。

しかし、京都に新劇場ができるとなると一体どういうことになるのか?こういうことは関西広域連合でお話しにならないんですかね?びわ湖ホールの存続を望まれた名だたる芸術家の方々も、京都ができたらびわ湖はポイかな?万が一「京都は取止め、びわ湖存続」となっても、国立びわ湖ホールに衣替えを望みます。

効果より 警告欲しい ホールかな

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