へ~~

テーマ:言葉・漢字
少し前に、吉太郎さんのブログの中で平城京設立年号(710年)を「納豆おいしい平城京」と覚えた、と記されておりましたが、私たちの時代は確か「何と大きな平城京」と覚えたように思います。今年奈良は遷都1400年祭で「何と賑やか平城京」だったようですが。

子どもの頃に「奈良を丁寧に言うと『おなら』やな~」と他愛もないことを言って喜んでいた記憶がありますが、なぜ「屁」のことを「おなら」というのか?「おなら」とは「鳴らす」の連用形「鳴らし」に「お」をつけた「お鳴らし」から来ており元々「音のする屁」を婉曲的に表現したものなんだそうです。

「屁」という漢字は、「尸(しかばねかんむり)」+「比」から成っておりますが、「尸」は尻のことで「比」は「狭いすきまを残して二つのものが並ぶ」という意も含むようで、合体いたしますと「しりの両壁の並んだ狭いすきまからもれ出す“へ”」となるわけですね。

さて、江戸時代に生きた奇人で日本のダヴィンチとも呼ばれる平賀源内さんは「屁」の研究もしていたようで、「放屁論」という著作の中で次のように屁の形を音で分類しておられます。

「漢(から)にては放屁(ほうひ)といひ 上方にては屁をこくといひ、關東にてはひるといひ女中は都(すべ)ておならといふ。其語(そのことば)は異なれども、鳴ると臭きは同じことなり。その音に三等あり、ブツと鳴るもの上品にして其形(そのかたち)圓(まろ)く、ブウと鳴るもの中品にしてその形いびつなり、スーとすかすもの下品にて細長い。」

いかがでございましょう、手に取って確かめてみられましては。ちなみに屁を「こく」、「ひる」、「はなつ」と色々言い方がございますが、調べていく中で、いずれも「放く」、「放る」、「放つ」と「放」の字を書くということを尻ました。

冒頭の歴史年号の話に戻りますが、高校時代、平城京の覚え方のように人口に膾炙したものだけでは飽き足らず、好んで自分で暗記法を創作しておりました。その中で我ながら名作と思うのが、「741年 国分寺建立」の覚え方。

「鳴るよ一発(741)屁を国分寺」 お後が出ませんように

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2010/12      >>
28 29 30 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 1

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧