兼好診断(4)珍名

テーマ:よもやま話
しばしば引用させていただいて恐縮ですが、5/1のぱんやさんのブログには、最近子どもに読めない名前をつける親が増えてきたことが書かれておりました。私自身の名前も昨日も書いたように読める人はおりませんので、大きなことは言えません。

さらに5/20のおおの履物店さんのブログによれば、そういう読みにくくてイライラする名前が「イラネーム」と呼ばれていることを知りました。

さて、そんな「イラネーム」を子どもにつけることは、確かに最近顕著な現象であることは疑いないわけなんですが、大昔はそんなことはなかったのでしょうか?



徒然草 第百十六段

寺院の号、さらぬ萬の物にも、名をつくる事、昔の人は少しも求めず(*1)、ただありのままに、やすく付けるなり。この比(ごろ)は深く案じ、才覚をあらはさんとしたるやうに聞ゆる、いとむつかし(*2)。人の名も、目慣れぬ文字をつかんとする、益なき事なり。

何事も珍しき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ。

(*1)求めず: 趣向をこらさず (*2)むつかし: いやみなものだ



兼好法師も「人の名前も見慣れぬものをつけようとするのは、よくない」とおっしゃられております。どうやら、変わった名前をつけたがる性癖は古来不変のようでございます。

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