かしわ

テーマ:言葉・漢字
一昨日、こどもの日のぱんやさんのブログに、端午の節句に柏餅を食べる謂れが書いてありました。今まで考えたこともなかったことなので、「なるほど」と思ってしまいました。

そこでふと、何で鶏肉を「かしわ」と称するのだろうという疑問が浮かびました。生まれて初めて考えました、こんなこと。まさか、柏餅の柏とは関係あるまい。いや、関係あるのか?と自問自答しながら調べてみますと...。

関係ありました。本来「かしわ」は「鶏肉」を指した言葉ではなく、(紅葉した)柏の葉の色に似ていることから「羽毛が茶褐色の鶏」のことを言った言葉だったようですが、そこから転じてやがて「鶏肉一般」を指す言葉として、主に関西で使われるようになったようです。

「教えてGoo!」には、起源が聖徳太子の頃に遡る説も紹介されており、それによれば、「国教として仏教が採用され肉食が禁止になったとき、当時から食べれられていた肉が草木に例えた隠語として使われたそうです。」と書かれており、

「かしわ」以外には、肉の色がそれぞれの花や紅葉の色に似ているとして、「ぼたん」(猪肉)、「さくら」(馬肉)、「もみじ」(鹿肉)が例として挙げられておりました。その頃には牛肉を食べる習慣が無く、家畜としての豚もいなかったから(?)、牛や豚の肉にはこうしたハイカラな名前はついていないんでしょうね。

ちなみに、英語でも牛(ox)の肉はbeef、豚(pig)の肉はpork、羊(sheep)の肉はmuttonと呼び分けておりますが、これは1066年のノルマン征服(フランスによるイギリスの支配)に遡るそうで、この時に英仏文化が混ざり合い、食肉としての用語はフランス語由来のbeef(仏:boeuf)や pork(仏:porc) を用いるようになったそうです。



(告白)
私は「かしわ」が恐くて、前回のオフ会を欠席いたしましたことを、ここにご報告いたします。

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