垂井祭の掟

テーマ:曳山・歌舞伎
連日、垂井ネタで恐縮です。「かったるい」などと言わんと、もうちょっとつきあってね。さて、長浜の曳山祭と垂井のそれとでは、異なるところがいくつかありますが、その一つは「時間」に関する観念だと言えましょう。

長浜の場合は、狂言時間が40分と定められており、線香番では時間内に納めることが厳格に求められますが、それ以外では現実的に40分を超えることも実際にあり、そこまで神経質にもなりません。また、狂言開始時刻なども、本日の15日はそこそこ正確に始められるようになりましたが、自町狂言などは割りといい加減で、30分遅れなどもザラです。

ところが垂井は違います。こちらは狂言時間は50分以内と定められ、一秒でも超過すると他町へ侘びに行かねばならないと言われております。また短すぎても長老などから苦言を呈せられ、今年の中町などは40分で終わってしまうので、あまりいい顔はされないようです。

もっと驚くべきことは、開始時刻が実に厳格です。神社前の奉納芸であろうが、自町狂言であろうが、時間通りシャープにスタートします。それも、「10分前」とか「1分前」とか「30秒前」なんていう青年が後ろで声を掛けるもんですから、いやがうえにも緊張感が高まって参ります。

おかげで、ご見物のお客様は必要以上に待たされたりするということはないわけですが、三町が狂言時間をずらすとかして、順々に芸を見やすくするといった配慮はないようで、各町が同じような時間に同時にやったりするところを見ると、観光資源というよりも古来の方式を守る方に重点が置かれているような気がします。

まあ、いろいろ驚かせられることがあります。

5月1日の足揃えでは、後見さんが舞台の上や花道に噴霧器で水を撒いております。一瞬びっくりしてしまいました。わらじなどを履いた役者が滑らないようにするためだそうです。長浜の場合は水は撒きませんよね?

そして、掟中の掟がこれ。夜になりますと、賑やかに提灯が山につけられます。長浜の場合、ここまで数は多くなく、しかも現在では火災予防からか電気になっております。垂井の場合は、これ全部ろうそく。しかも、これらが消えないように管理し、消えたら即座にろうそくの交換を行なうことが「掟」となっているようです。

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