八百萬(やおよろず)のお店

テーマ:よもやま話
昨日2ヶ月ぶりにかかりつけ医と門前薬局へ。今回は「薬剤情報は要りません!」と声高らかに宣言したのに、意に反して前回と値段は同じ。何か文句言うのも面倒くさくなって来ました。こうしてだんだん慣らされていくんだと思います。

さてこの門前薬局、実はつい先頃までは「よろずや」という料理屋さんでありました。同じ翁山の山組内ということもありまして、曳山祭の時には「初寄り」から「後宴」に至るまで、すっかりよろずやさんのお世話になっておりましたので、次回の祭からは一体どういうことになるのか極めて不安な状態であります。

このよろずやさん、その昔には通りの向かい側にあったと記憶しておりますが、店名からしてかつてはいわゆる「よろずや」つまり何でも屋、現在で言うところの「コンビニエンスストア」であったと思います。「よろず」というのは漢字で書きますと「萬(万)」ですから、数が多いことを表しています。そういえば長浜には「萬与」さん、「萬惣」さん、「萬徳堂」さんなどと「萬」のつくお店がいくつかありますが、元は「よろずや」だったのでしょうか。

これと同様に多数の品を扱っているという意味で呼ばれているのが「八百屋」さんですね。青物を扱っている「あおや」がなまって「やおや」になったという説もあるようですが、「八百萬(やおよろず)の神」というくらいですから、やはり品数が多いという意味もあるのでしょう。「八百○」と名の付く八百屋さんは長浜にはもうほとんどないのではないでしょうか。元気印の卸屋さんは健在ですけど。あ、「八百惣」さんがありました。

数は八百屋の1/8に減りますが、逆に取扱品が多いのが「百貨店」。こちらは「デパート」などと呼ばれますが、長浜では未だ登場の機会はございません。今はなき「パウワース」は「ファッションデパート」なんて自称していた事がありましたが...。

「コンビニエンスストア」が蔓延の世の中になりました。「コンビニ」というのが俗称ですっかり定着しておりますが、よくよく考えてみると昔の「よろずや」そのものなのではないかと思うんです。歴史は繰返す。遠い未来に「こんびに」なんていう名前の料理屋ができるかもしれませんね。

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