まきえ
テーマ:曳山・歌舞伎
2008/10/22 08:59
曳山文化協会伝承委員会ではさまざまな活動を行なっておりますが、そのうちの一つに「楽衆塾」という山組若衆を対象とする勉強会がございます。年間4回ほど実施しており、内容は、曳山の構造や祭りの行事を学ぶ、曳山博物館に展示されている曳山に実際上がって見る、浄瑠璃や伝統技術を体験する、など様々です。
去る10月18日(土)には今年度2回目の楽衆塾を開催いたしました。今回は「蒔絵体験」であります。伝承委員は現在16名居りますが、メンバーは山組の人間以外にも伝統技術継承者の塗師さん達もいらっしゃいます。今回はその内の一人で蒔絵師で山組若衆でもある下司(げし)さんの指導で簡単な蒔絵を体験してもらいました。
当日は「きもの大園遊会」の行われた日の夜で、他の行事が重なっていた事もあり、出席者は少なかったので、主催者である伝承委員のメンバーも蒔絵体験に挑戦いたしました。
既に黒く塗られた生地板の上に、細筆につけた「精製うるし」で下絵を描きます。精製してあるので、かぶれる心配はほとんどないのですが、念のため薄手のゴム手袋を装着して作業を行います。10名ほどが挑戦しましたが、自分の山組の町名、山名、扇子のデザイン等を描いた者がほとんどでしたが、中には複雑な龍の絵に挑戦する猛者もいらっしゃいました。
さてしばらく、うるしが乾くのを待ち、頃合を見計らっていよいよ文字通り、金粉を「蒔き」ます。本物の金粉は非常に高価ですので銅をベースにした合金の粉を使用しているとのことです。この擬金粉をたっぷりとタンポに含ませて、下絵の上に「パッ」と蒔いて、その後ほうきで掃くように「かる~く」粉を拡げます。そして最後に車をワックスで磨くように「丸く円を描くように」にして仕上げます。
金粉がうるしにしっかりと付着するには2,3日かかりますので、とりあえず当日の作業はここまで。さてどのように仕上がりますか?
このようになりました。これが私の作品です。
曳山博物館には、浜仏壇の作成や曳山の修復に携わっておられる伝統技術保持者さんたちの作品も展示しております。また今回紹介いたしました体験等を外部向けに実施する事なども検討いたしております。今年度上期の入館者数が前年比で大幅減少し、各方面から叱咤の声を頂戴いたしております曳山博物館ですが、こうした活動が入館者増への「撒き餌」いや、もとい「きっかけ」になればと存じます。皆様方のご来館をお待ち申し上げております。
去る10月18日(土)には今年度2回目の楽衆塾を開催いたしました。今回は「蒔絵体験」であります。伝承委員は現在16名居りますが、メンバーは山組の人間以外にも伝統技術継承者の塗師さん達もいらっしゃいます。今回はその内の一人で蒔絵師で山組若衆でもある下司(げし)さんの指導で簡単な蒔絵を体験してもらいました。
当日は「きもの大園遊会」の行われた日の夜で、他の行事が重なっていた事もあり、出席者は少なかったので、主催者である伝承委員のメンバーも蒔絵体験に挑戦いたしました。
既に黒く塗られた生地板の上に、細筆につけた「精製うるし」で下絵を描きます。精製してあるので、かぶれる心配はほとんどないのですが、念のため薄手のゴム手袋を装着して作業を行います。10名ほどが挑戦しましたが、自分の山組の町名、山名、扇子のデザイン等を描いた者がほとんどでしたが、中には複雑な龍の絵に挑戦する猛者もいらっしゃいました。
さてしばらく、うるしが乾くのを待ち、頃合を見計らっていよいよ文字通り、金粉を「蒔き」ます。本物の金粉は非常に高価ですので銅をベースにした合金の粉を使用しているとのことです。この擬金粉をたっぷりとタンポに含ませて、下絵の上に「パッ」と蒔いて、その後ほうきで掃くように「かる~く」粉を拡げます。そして最後に車をワックスで磨くように「丸く円を描くように」にして仕上げます。
金粉がうるしにしっかりと付着するには2,3日かかりますので、とりあえず当日の作業はここまで。さてどのように仕上がりますか?
このようになりました。これが私の作品です。
曳山博物館には、浜仏壇の作成や曳山の修復に携わっておられる伝統技術保持者さんたちの作品も展示しております。また今回紹介いたしました体験等を外部向けに実施する事なども検討いたしております。今年度上期の入館者数が前年比で大幅減少し、各方面から叱咤の声を頂戴いたしております曳山博物館ですが、こうした活動が入館者増への「撒き餌」いや、もとい「きっかけ」になればと存じます。皆様方のご来館をお待ち申し上げております。