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目を皿にして?

テーマ:言葉・漢字
サッカーワールドカップ、日本やりましたね~。決勝トーナメント進出決定!私も3時半に起きまして、デンマーク戦をそれこそ、チャンスやピンチが訪れるたびに「目を皿にして」観戦いたしました。

さて、一昨年の夏に「暑い」という字について書いたことがありました。今日は「暑」に似て非なる「署」という字について考えてみたいと思うんです。

よくクイズ番組とかで出てくるかもしれません。「市役所」は「所」なのに、何で「警察署」は「署」なの~?なんて具合に。そうなんです、世の中には「署」と名のつくところがいくつかありますよね。それも一様にできれば近づきたくないところばかりです、不思議なことに。

え~、まず「警察署」、それから「消防署」、さらに最近赤字続きでご無沙汰ですけど「税務署」、あと「労働基準監督署」なんていうのもありますね。結論から言いますと、この「署」のつくお役所は「法律に基づいて取締る権限がある」ところなんだそうです。

ちなみに、警察は言うまでもなく、消防署は火災原因の調査をしたり消防法に基づく取締り、税務署は税務調査と脱税摘発、労働基準監督署も労働法に基づく労働関係の取締りが行なわれております。

さて「署」という字ですが、「者」の上に「罒」が乗っかっております。そうか「目」を「皿」のようにして取締りを行なうってことなのかな、と思ったのですが...。これは「網頭(あみがしら)」という部首で、元々は「网」ような字を書いたそうで、文字通り「網(あみ)」のことなんだそうです。オレンジかどうかは知りませんよ。

何?じゃあ「署」は「網をかぶる者」ですかって?それは寝る時のオバハンでしょ。違うんです。この「署」という字、実は「者」より「网」の方に意味がありまして、「網の目のようなひとこまごとに、人を落ち着けること」を表すんだそうです。

つまり、役人が網の目のようなそれぞれのポストについて仕事をする所が「署」なんです。法律の網をかぶせるというイメージですが、私、先日次のような立看板が目に入りました。

「弊署(へいしょ)」なんていう言い方もするんですね。そんな風にへりくだられてもかえって慇懃無礼で気持ち悪いですよね。ますます「弊署恐怖症」になりそうですわ。

中古

テーマ:言葉・漢字
昨日のブログ「中る(あたる)」の文脈からすると、「中古」とは「古いものに中る」という、極めてロデオチックな意味を連想してしまうわけですが、今日は直球ど真ん中の「中古(ちゅうこ)」のお話であります。

しかし、何で「中古」と言うんでしょうね。新品でないから「古」がつくのはわかるんですが、「中」は何よ?思いっきり古くなると全く価値が無くなるか、あるいは骨董品のように却って価値を生み出す事もありますよね。一方、自動車などでは、まっさらではないんだけど、ほぼ新品という意味で、「新古車」などという言い方をいたします。

では「中古」というのは、思い切り古いわけではなく、中くらいに、あるいは中途半端に「古い」ということなのでしょうか。さて、英語で中古のことは「second-hand」と申します。いわゆる「セコハン」ですね。しかし最近では「セコハン」と言うのも面倒くさいのか「セコ」などと言ったりします。

この「セコ」という響きは、実に日本語っぽく感じてしまい、英語が語源だなどとは誰も思わないわけです。何故か?それは「セコ」というのが日本語の「せこい」と容易に結びつくからだと私は思います。実際、「せこい」は「セコい」などと表記されることが多いですもんね。

つまり、中古品つまり「セコ」を買ったり、使ったりするのは「せこい」ことだと無意識のうちに考えてしまうような言語体系になっているのです。この「せこい」という言葉も実は語源がはっきりしないようで、最も有力視されているのが「せせこましい」の略だということだそうです。

確かに「中古」の物を買うのは「せこい」よね。でもね~、商売やってるとそうも言ってられないのよ。特にこのご時世、廃業された業者から中古機械が思いもよらぬ「お値打ち価格」でゲットできることもあるのです。ほんと、ちょっと古いけど「待つだセコ」の時代と言ってもよいでしょう。

「セコ」の再利用は、売り手にとっても、買い手にとっても、社会にとっても、「S-eco」つまり「超エコ」な「三方よし」だと再認識することが必要になってきているのではないか、そう思います。

中る

テーマ:言葉・漢字
昔、中華料理店で「一日一食中華」という、中華料理を食べることを啓発するポスターが貼られていたのを見たとき、これはどう見ても「一日一食中毒」としか見えないよね、と同行者と語っていたことを覚えています。

さて、梅雨に入りまして食中毒に気をつけなければならない季節となって参りましたが、「中毒」というのは何故「中毒」というのか考えてみたことがありますか?中に毒が入ってるから?いやいや外側が毒でもあたりますわね。

「中」という字、通常というか普通に考えると「真ん中」「センター」という意味しか考えませんけど、この字「中る」と書きまして「なかる」とは読まず、「あたる」と読むんですね。「ずばりとかなめを突き通す」ということだそうです。そう言われてみると「中」という字、矢が的に当ったところを上から見た絵にも見えます。

従って「中毒」は?そうです、「毒に中る(あたる)」ということなんですね。ちなみに「中風(ちゅうぶ)」という病気がありますが、これも元々は「風などの外界のショックにまともにあてられた病気」というところから来ているそうです。

最近、家庭で素材から調理する意味の「内食」、レストランなど外出先で食事をする意味の「外食」との中間にある食事形態として、持ち帰り惣菜など家庭外で調理された食品を家庭内でとる食事形態として「中食(なかしょく)」という造語ができているようですね。

昔は「昼食」のことを略して「中食」と記すことも多く、事実そういう意味もあったようですが、「中食(ちゅうしょく)」は「食べものにあたって中毒する」つまり「食中毒」をも指したようです。さらに「酒を飲みすぎて気分が悪くなること」は「中酒」という、などと漢和辞典には載っています。

そうそう、そう言えば元巨人軍の江川卓(すぐる)投手の弟は、江川中と書いて「あたる」という名前だったことを思い出しました。ま、どうでもいいわね。

走らんか

テーマ:よもやま話
昨日のブログに対しまして、皆様から暖かいコメントを頂戴いたしまして誠にありがとうございました。息子もさることながら、実は私たち夫婦も、あの日とある事情からまさに必死で走ることを余儀なくせられたのでありました。

リレーの準決勝は10時半から行なわれたのですが、それが終わってから12時頃までは他の競技でも見物して、それから飯でも食いに行こうか、と言っていたのですが、そのうち妻が前席に座っていた70歳くらいのおばあさんとおしゃべりをし始めまして、「娘がどうの、孫がどうの」と。

時計は12時を回り、こちらは早く会話をやめて飯を食いに行こうぜ、と思ったのですが、話の腰を折るわけにもいかず、やきもきしておりましたが、ようやく12時15分頃に席を立つことができまして、せっかくだから元町か中華街でも行くか、ってことで、再び市営地下鉄に乗ります。

行きは、三宮から市営地下鉄山神線(上図/上の緑ライン)で総合運動公園まで来たのですが25分ほどかかりました。で、運動公園から元町に行くには、新長田で市営地下鉄海岸線(上図/下の緑ライン)に乗り換えます。

確か1時ごろに元町に着いて、中華街をぶらぶらした後、kisshoとかいう神戸牛専門店で一番チープなハンバーグランチを食べた後、中華街でおみやげを買いまして、さて2時になったし戻ろうか、と元町のアーケードに入りましたら、妻が「やっぱりユーハイムのバームクーヘンも買ってく」と言い出しまして、来た時と反対方向へ歩き出します。

確かこの辺りやったんやけど、と言いながらどんどん歩いていきますが、店は現れず。かなり歩いてから妻が人に「ユーハイムはどこですか?」と尋ねましたら、「あっちです」と今来た方向を指差されまして、「そんな馬鹿な」と思いながら戻りますが、なかなか現れません。アーケードの果てに近づき諦めかけたところに「あっ!こんなところにあった!」と発見。

買い物を終え、「なんや、全然気がつかんかったね」と時計を見ると2時20分。リレーの決勝は3時から。「あれ~、ギリギリやんか」。さらに地下鉄のホームに降りますと、電車の来る時刻は2時31分。万事休す。どうもがいても3時には戻れそうにありません。いやもがいたらいけるかも。とにかくもがいてみよう。

来た時とは逆に駅から駅の長いこと。「大体、ユーハイムに寄るからやん」「いや中華街に長く居過ぎた」「いや、あのおばあさんといらん会話してたから」と責任の押し付け合いをしながら、ようやく乗換えの新長田に。ここで海岸線から山神線のホームまでは多少ありまして、その間を二人で猛ダッシュ。エスカレーターを駆け上り、駆け下り、ホームへ滑り込んだと同時に電車が到着。南無三。走ってなかったらどうなっていたのか。

3時まであと12分。もう間に合わん。3時からレースが始まっても3分ちょっとで終わってしまうから、見られんやん。せっかく決勝出られたのに、せっかくここまで来てるのに、見られんかったらアホやん。間に合わんかっても「見たよ」って言おうな、とか何とか言いながら、ひたすら着くのを待つ二人。

3時3分前に総合運動公園駅に到着。先に降りて階段を駆け上がる妻が転びましたが、すぐに立ち上がりまた走り出す。私も後を追って猛ダッシュ。しか~し、気持ちとは裏腹に全く足が進まない二人。すぐ近くに仰ぎ見るスタジアムの遠いこと。

「もうだめだ、走れない。私をおいて先に行って」「そんなことできるわけないやろ」と言って一緒に立ち止まって歩く私。(優しさちゃいまっせ、こっちだってもう走れんのやがな。)また走り出す妻。伴走する私。もう少しだ!その瞬間「カンカンカンカン」というあと1周を知らせる鐘の音。

「これは~~~~!」

まだ長距離種目やってるやん。間に合った~~~。結局、リレーの決勝はその後30分経っても始まらなかったのでした。




そして神戸

テーマ:スポーツ
♪神~戸ぇ、泣いてどうなるのか~、捨てられた我が身がみじめになるだけ~ぇ、ぱぱ~や~。
という事で、昨日、私たち夫妻は神戸へ参りました。そうです、息子が400m×4リレーに出場する高校総体近畿大会の応援に。今回は車で、などという無謀なことはいたしませんで、♪長浜から電車に乗って神戸に着いた~。

予選が一昨日に行なわれ、息子の高校、何と第6組目の4着だったようで、ぎりぎりで準決勝進出。さすがに大阪や兵庫は強いから滋賀作は話にならんかや、と思いつつも会場である神戸総合運動公園のユニバーシアード記念競技場へ。この敷地内にはオリックスの本拠地球場であるスカイマークスタジアムもございます。

さて、準決勝1組、2組と終了し、いよいよ息子の出場する3組目。予選のタイムは7校中5番目。ここで2番以内に入らないと決勝進出はほぼ無理。まあ県体の優勝タイムを出せば何とかなるかも、という淡い期待だったのですが...。

やってくれました、見事準決勝2位!しかも県体の記録を上回る3分18秒31。「やった~!決勝進出!」。これで悪くても近畿8位。でもインターハイに行くためには6位以内に入らねばならんのですが、周りを見回すと、大阪が4チーム、兵庫が2チーム、京都が1チーム。お~い、奈良~、和歌山、は居んのか~。

祈るような気持ちとはこの事。1走のK島君、なかなか軽やかな走りで来てますやん。でもセパレートだから順位ようわからん。さて2走はうちの息子。おっ、速い、速い。2位じゃん。しかし、バックストレートからコーナーに差し掛かるところで抜かれた。あ、やばい。追い上げられてる。また抜かれた。首振って苦しそう。

頑張れ、もうちょっとぉ!という事で、7位に転落。しかし、ほとんど差のない団子レース。3走のS原君、いつもと違って前半から飛ばす。おっ、また抜き返した。行け行け~。この辺りから、私自分をコントロール出来なくなりまして、ホームストレートのところに来ましたら、無意識のうちに彼の名前を叫んでいます。しかも、義太夫で鍛えた腹声で。

6位か7位あたりでバトンタッチ。アンカーは唯一2年生のS田君。お父さんは米原の山組なのでよく知ってるんですが、この2年生はすごいです。バックストレートでうまく一人を抜いて6位に。さて、このまま行けばインターハイ。何とかこのまま行ってくれ~、ってんで、また彼の名前をひたすら連呼する中年男、ここに在り。

そして、何とホームストレートで、この男もう一人を抜きまして、そのまま5位でゴールイン。やってくれました。近畿で堂々の5位。タイムは準決勝には及ばなかったものの、そんなの関係ございません。ホントにインターハイだよ~。沖縄だよ~。8月の頭らしいけど、息子帰ってくるなり「まじで受験やばい」

♪そして一つが終~わり、そして一つが生~まれ~、夢の続き見せてくれる大学探すの~よ~。


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