中古

テーマ:言葉・漢字
昨日のブログ「中る(あたる)」の文脈からすると、「中古」とは「古いものに中る」という、極めてロデオチックな意味を連想してしまうわけですが、今日は直球ど真ん中の「中古(ちゅうこ)」のお話であります。

しかし、何で「中古」と言うんでしょうね。新品でないから「古」がつくのはわかるんですが、「中」は何よ?思いっきり古くなると全く価値が無くなるか、あるいは骨董品のように却って価値を生み出す事もありますよね。一方、自動車などでは、まっさらではないんだけど、ほぼ新品という意味で、「新古車」などという言い方をいたします。

では「中古」というのは、思い切り古いわけではなく、中くらいに、あるいは中途半端に「古い」ということなのでしょうか。さて、英語で中古のことは「second-hand」と申します。いわゆる「セコハン」ですね。しかし最近では「セコハン」と言うのも面倒くさいのか「セコ」などと言ったりします。

この「セコ」という響きは、実に日本語っぽく感じてしまい、英語が語源だなどとは誰も思わないわけです。何故か?それは「セコ」というのが日本語の「せこい」と容易に結びつくからだと私は思います。実際、「せこい」は「セコい」などと表記されることが多いですもんね。

つまり、中古品つまり「セコ」を買ったり、使ったりするのは「せこい」ことだと無意識のうちに考えてしまうような言語体系になっているのです。この「せこい」という言葉も実は語源がはっきりしないようで、最も有力視されているのが「せせこましい」の略だということだそうです。

確かに「中古」の物を買うのは「せこい」よね。でもね~、商売やってるとそうも言ってられないのよ。特にこのご時世、廃業された業者から中古機械が思いもよらぬ「お値打ち価格」でゲットできることもあるのです。ほんと、ちょっと古いけど「待つだセコ」の時代と言ってもよいでしょう。

「セコ」の再利用は、売り手にとっても、買い手にとっても、社会にとっても、「S-eco」つまり「超エコ」な「三方よし」だと再認識することが必要になってきているのではないか、そう思います。

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