烏になれ~

テーマ:よもやま話
生まれ変わったら何になりたいか?こう尋ねられて何と答えるか。特に「人間以外で」と条件がつけば、すぐさま「鳥になりたい」、そう答える人は多いのではないか。

その人たちがイメージする鳥とは....。当然のことながら、鶏ではなかろう。コッコ、コッコいいながら餌ついばんで、人間様のためにひたすら卵を産み続ける、そんなものにはなりたくないはずだ。

ペンギンが可愛いからといって、あんな寒い南極くんだりで、ヨチヨチ歩いたかと思ったら、冷たい海にザブン。これも勘弁してくれ、という人が多いに違いない。

大方の人が「鳥になりたい」と言って想像するのは、そうだあの歌。♪鳥になれ~、おおらかに 翼を広げて~
五輪真弓さんの「時の流れに~鳥になれ~」の世界に違いない。やっぱり、鷲とか鷹とか鳶だよね、あこがれるのは。

さて、しかしそうした猛禽類が大空を高く舞っている姿を見かけることはめっきり減った気がする。代わりに今や世間を我が物顔で闊歩、いや滑空するのは、「カラス」だ。こいつらは、頭がいい。半端なく良さそうだ。みんなそう感じているけれど、じゃあどれくらい賢いのか?

「カラスとかしこく付き合う法」(杉田昭栄/草思社)によれば、カラスは体重が400~500gに対し、脳が10g前後らしい。ニワトリはといえば、1.2kgに対して、脳はわずかに3gだ。

脳化指数(脳重/体重の3分の2乗)というのがあって、これで計算すると、ヒト:0.89、 イルカ:0.64、 チンパンジー:0.30、 サル:0.25、 クジラ:0.21、 カラス:0.16、 イヌ:0.14、 ネコ:0.12、 ニワトリ: 0.03 となるらしく、これで判断する限り、カラスはサルには及ばないがイヌよりも賢いというわけだ。

「今度生まれ変わったら鳥になりたい」、そう言って死んでいった大勢の人たち。神様に「どんな鳥になりたいの?」と聞かれて、まず「飛べる鳥」。「頭は?」と聞かれたら「そりゃ賢い方がいいよね」ってことに。

「そうか、わかった。でも君たちは鳥(トリ)になるには善行が今一歩足らなかったね」。そう言って神様は、彼らを鳥(トリ)には1本足らない烏(カラス)にしたのかも。道理でカラスが増えるはずだ。

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