学力豊解

テーマ:言葉・漢字
昔、国語の穴埋め問題で「〇肉〇食」というのがあって、正答が「弱肉強食」のところを「焼肉定食」と書いた生徒がいた、ということが話題になったことがありました。

今でもこういう類のことはある、いやもっとエスカレートしているらしく、先日うどん屋さんで「週刊現代」を読んでおりましたら、「学力崩壊!このバカ答案を見よ-ああニッポン、世界が嗤っている」という記事が目に入りました。

最近はどこのテレビ局もお笑い番組のオンパレード。だからなのか、生徒たちが、正解を書くことよりも面白い珍解答を考え出すことに興味を抱き、試験後にその奇抜さを競い合う現象が起きているのだそうです。

珍解答の例がいくつか書かれておりまして、お笑いのギャグをそのまま引用したものや下ネタもありますが、中には先生も苦笑してしまうような名(?)解答も。皆さんも次の問題に挑戦してみてください

(問1)次の〇を埋めて、文章を完成させなさい

 一日千〇の思いで、日々を過ごした。


(問2)  (     )内を埋めなさい

① 大切なお客が来るので、(      )を振るった。

② その女性のあまりの美しさに(     )を見張った。

③ 友人はとても勉強ができるが、そのことを少しも(    )にかけない。


(問1)は「一日千秋(いちじつせんしゅう)」の思いが正答。「千秋」とは「千年」のことなので、一日が千年にも感じられるほど待ち遠しい、物事や人に早く来て欲しい、という意味。一方珍答の方はと言えば、「一日千円(いちにちせんえん)」と来た。これはなかなか庶民的で切実だ。

さて、問2の方は、正答は①から順に、「腕」、「目」、「鼻」と体の一部が入るわけですが、これ以外に考えつくところがある意味すごい。珍答は、①が「ナタ」→恐いやろ! ②は何と「風呂場」→痴漢か! ③は「紙」→それで勉強ができると言えるのか!と思わず突っ込みを入れたくなります。

正答がわからずに書くのではなく、勉強ができる子ほど面白い解答を競って書くような現象が起きているとか。外から見れば笑い話ですが、現場の先生たちは本当に当惑しているようです。笑っちゃいけないけれど、正答は正答で書かせて、別に考えた珍解答にボーナス点をあげるような工夫ができないものなのですかね。



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