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早すぎる死

テーマ:よもやま話
T君がうちの店を訪ねてきたのは、何年前のことだったろうか?確か大学院に通っているということだったから、8~10年前か?変わった学生だった。なぜなら「油を搾る」ことの歴史を勉強していたから。

「油を搾る」と言っても「いじめ」の研究ではなく、れっきとした「製油史」の研究だから何の不思議もないと言えばその通りなのだが、そんなことを研究しようという若者が今時居るのかと、我が家業を省みずそんなことを思ったものだ。

とにかく、一通り店の歴史を話し、道具を見せ、かつて搾り場だった現在の肥料倉庫にも連れて行って、かつての搾油機や桶などにも会わせたところ、もう動けなくなった退役兵たちを労わるような目で見つめ、丁寧にカメラに収めていた。

製油録という大蔵永常の書いた書物の挿絵のコピーをはじめ、製油に関するとても興味深い資料をいくつか持参して、置いていった。その後何年か年賀状を交換しており、大阪大学の大学院で経営史の研究に邁進しているとのことであったが、ここ2,3年は返事が途絶えていた。

つい先日彼の両親から喪中はがきが届いた。息子が8月に自転車走行中に不慮の事故で落命したと書いてあった。35歳。若すぎる死。

彼がくれた資料を活用して数年前に店のパンフレットを作ったので、お悔やみ状にその旨を書き同封しご両親に送った。再度お母さんから届いた返信に「パンフレットのバックに写し出されている挿絵が重厚感がありパンフレットを一層ひきたてているように思います」と書いてあった。そうです、その絵なんです、お母さん、わかるんですね。

彼の死、8月の同級生の死、つい最近の土田さんの奥さんの死。原因はそれぞれ違うし、各人の尊厳な死を同列にならべるつもりもないが、知人の若すぎる死は何ともやるせなく自分自身の中で消化する法が見つからない。まして家族はどうなのか?ご愁傷様、ご冥福を祈りますと口では言いながらも、同じ境遇に耐える自信が毛頭ない自分がまぎれもなくそこに居る。

篤姫最終回

テーマ:よもやま話
昨日は篤姫の最終回。まさか最初から最後まで見るとは自分でも想像しておりませんでした。当初は視聴率も20%程度だったのが、最終的には25%を超える人気番組になっていたようですね。

前にも書いたような気がしますが、高視聴率の要因は何と言っても「宮崎あおい」の演技力でしょうね。実年齢23歳ですが、49歳まで生きる天章院を演じることを念頭に、逆算して娘時代の演技を考えたということだそうです。

田淵久美子さんの脚本も見事でした。特に家定と小松帯刀という、これまであまり脚光を浴びて来なかった人物にスポットライトを当て、篤姫との人間模様を巧みに演出していました。この2人の魅力が女性ファンを捕らえたことは確実だと思われます。

近年の大河ドラマは、「利家とまつ」や「功名が辻」のようにキャストに人気タレントを配し、視聴率稼ぎが見え見えなものと、昨年の「風林火山」のように史実に忠実にじっくり見せるものに分かれると思いますが、今回の篤姫は人気タレントに頼ったわけではないですが、脚本力と演技力と出演者のチームワークで勝ち取った視聴率ではないかと思います。

近年でこのパターンに最も近いのは「新撰組」ではなかったかと思います。最初は見ていなかったのですが、途中から見始めて若い俳優達が活き活きと演じていて引き込まれていった記憶があります。共通して言えるのは、演者たちが完全に役に成り切っていたということではないでしょうか。

最後に篤姫が最終回で、和宮に次のように語った言葉がとても印象的であり、作品のメッセージでもあったような気がします。

「真の幸福とは、地位や、ましてや財産によって得られるものではなく、気のおけぬ友や家族と暮らす穏やかな日々にあるもの」

みはらし

テーマ:まちづくり
さてここはどこでしょう?

これなら、わかるかな?

旧長浜病院で、現在の市役所東別館の屋上から撮った写真です。

昨日、第2回新庁舎建設市民ワークショップが開催され、参加してまいりました。今回はまず市役所新庁舎の候補地となっている旧長浜病院跡地の敷地をぐるぐると皆で歩いて見て周り、めったに上がることのできない屋上に上がって眺望を堪能。

その後のワークショップでは3グループに分かれて、施設を「庁舎」「駐車場」「緑地」に分けて、模型を使って望ましい配置を議論しあいました。千葉大学の福川先生の研究室の皆さんやコンサルタントのシープネットワークのスタッフの方々のアドバイスを受けながら、最終的に3グループが結果発表を行ないました。

ちなみに私たちのグループは、こんなんできました。

メインの建物は長小や西中のファサードラインに合わせた重厚なもの。緑地を十分に確保した都市公園を配置し、角地は議場兼ホールでその上に展望塔を作りました。

塔の最上階はレストランか喫茶にしましょう。文字通り、物心両面で市民にホスピタリティ(hospitality)を提供いたします。

さて奇しくも今回の進行役はシープネットワークの三原氏でしたが、お名前の通り「司会良好」でありました。

話そう会

テーマ:政治
自民党の中川秀直元幹事長らが「生活安心保障」について話そうという勉強会を発足させ、準備会に党所属国会議員57人が出席した。

Q: 「中川さん、これは何を目的とする集まりでしょうか?」

中川: 「だから、生活の安心を保障するための勉強会です」

Q: 「反麻生会ではないかという憶測が流れておりますが?」

中川: 「いやいや、色々と話そう会ってことですよ」

Q: 「しかし時期が時期だけにやはり反麻生の集まりでは?」

中川: 「しつこいね。いいかい、話そう会だよ、 HANASO 会」

中川: 「わかるね。 HAN   ASO 会だよ」

観音の里

テーマ:油甚本店
昨日のブログの中で、少し観音様のお話をいたしました。実は私どもの店では油だけではなく醤油も販売いたしております。その名も「観音の里」(360ml 550円)です。

実は高月町唐川の「中川(かねなか)醤油店」さんとは親戚(祖母同士が姉妹)でありまして、店舗改装以来、同店の醤油やゆずポン酢などを販売させていただいております。

醤油も「油」のうちなんて、こじつけておりますが、「醤油」の「油」は「水に由って得られたもの」という意味だそうでして、醤油は「醤」に水を混ぜ、それに由って得られたものの意味です。PH4.6~4.8の弱酸性で、アルカリ性の食物を弱酸性に近づけ美味しさを増すと言われております。(「しょうゆ賛歌」 しょうゆ情報センターより)

さてこの「観音の里」醤油は、湖北の地元で栽培された丸大豆と小麦を元につくられた「もろみ」を何と3年間もの間熟成させた逸品であります。まさに「観音様の授かりもの」であります。

「よそにない味」がキャッチフレーズでありますが、やや甘くて食べやすい味に調えられた○ッ○-マン等のお醤油に慣れた現代人には、多分「からく」感じると思います。一言で表現すると「お餅を焼いて食べたくなるような味」であります。

完全無添加です。えっ、糖分ですか? そりゃ「観音ノー砂糖」に決まってますやん。(さぶっ!)

(追記)
当商品は、醸造元である「中川醤油店」はもちろんのこと、同家筋の長浜市内「かねなか酒店」でも販売されておりますので、是非ご利用下さい。




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