姑く

テーマ:曳山・歌舞伎
ちょっと前のことになりますが、11/17のブルーベリーmamaさんのブログ「たくさん」に茶しんさんの「しばらく」のことが書かれておりまして、コメントさせていただきましたら、「なぜ、しばらくと言うのか?」というお尋ねを頂戴いたしました。

本来、茶しんの白さんにお答えいただくのが筋であり、僭越なのではありますが、私なりにお答えさせていただきたく存じます。関連して書きたいこともありますので...。

茶しんさんのホームページを拝見いたしますと、次のように書かれております。

『名前の由来は、歌舞伎十八番『暫』です。その主役のように、皆様にとっての正義の味方になれますように、安くて・旨くて・何より安全なものを作れますように、これからも努力いたします。(中略)『暫』の狂言の底に流れる人の心の温かさを忘れないものになりたいと、味の世界に精進いたしております。 』

これは私の推測ですが、長浜は子ども歌舞伎の町ですから、
1.歌舞伎に関連するネーミングを考えた
2.歌舞伎といえば市川圑十郎。その市川家のお家芸十八番の代表とされる「暫」を選んだ。(ただし、この芝居が曳山で上演されたことはおそらくない)

さて、「暫」は勧善懲悪もので、悪人が善人方を殺そうとしているところへ、主役の鎌倉権五郎景政が「しばらく~」と声を掛けて、超人的な力で悪をひしぐ、という単純明快なストーリーです。まあ「スーパーマン」みたいなもんです。顔からすると「スパイダーマン」ですか。

ところで、タイトルの「姑く」、何と読むでしょう?「しゅうとめにく」と書きますが「姑憎し」という意味ではありませんよ。「老女が現状のままを尊び、保守的であること」から、この読みの意味が充てられたようです。麻生首相でなくとも読めないと思いますが、「しばらく」お考えください。

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