ミズノ泡からせっけんの泡へ

テーマ:スポーツ
英国スピード社の水着、レーザーレーサーが水泳界を席巻しております。新記録続出で日本水連もついにレーザーレーサーを五輪で使用可能と正式に決定いたしました。おかげでスピード社と代理店契約を結んでいたゴールドウィン社の株価は急上昇、反対に水連と水着提供契約を結んでいたミズノ、アシックス、デサントの3社は急落。

さてゴールドウィン社、他の国内3社と比べると私自身あまり名前を聞いたこともなかったのですが、まぎれもなく国内第4位のスポーツ用品メーカーだそうです。しかも結構歴史も古く、何と1964年の東京五輪で日本が獲得した金メダル16個のうち12個については、ゴールドウィン社の製品を着用していたそうで、社名どおり「ゴールド(金メダルの)ウィナー(獲得者)」の名をほしいままにしていたこともあったのです。

実は私もスピード社の水着を愛用しているんですよ。レーザーレーサーではないですけどね。

で内側のタグを見てみると、

えっ!?ミズノって書いてある。何で!?、ミズノちゃうやろ。どういうこっちゃ?

実は2007年5月末までは、スピード社とライセンス契約を結んでいたのは「ミズノ」だったそうで、同社は自社で水着を開発すべくス社との契約を打ち切り、その後ゴールドウィンが三井物産を通じて代理店契約を結んだという経緯があるようです。残念ながら自社での開発の苦労は文字通り「ミズノ泡」と化してしまったようです。

それにしてもレーザーレーサーは縫い目もなく、部分的に体を異常なまでに締め付け、これは水着ではなく機械だという説もあるようです。着用にもかなり時間がかかるようですから、いっそのこと着用時間もタイムに加算することにしてはどうでしょう。

かつて「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた古橋広之進日本水連名誉会長などは、「水着なんぞ関係ない、昔はふんどしで泳いどったんじゃから!」と勇ましいことをおっしゃっているようです。次のオリンピックは「見て着けて楽しい」ミズノの「FUN DO SEE」が世界を席巻(せっけん)の泡といきたいもんです。




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