こえが高い!
テーマ:油甚本店
2008/06/21 08:52
ここに来て食糧自給率40%以下という我が国の実状を憂い、自給率を上げるべきという声がかまびすしく聞こえるわけですが、それが自分も含めて農業に携わっておらず、しかも高い農産物を買う覚悟も余裕もない人たちからの無責任な叫びであることが少し心配であります。
大規模農業に取り組んでいる友人がいるので「これからは農業の時代やな」と言うと、「ほうや」と力強くうなづきながらも、「ほんでも何でもかんでも値段が上がっていくのに米の値段も上げてもらわなどうにもならんわな」と返ってまいりました。
さて主食である米の値段まで上がってしまうと、私たちこそどうにもならなくなってしまうのですが、7月から全農が各都道府県農協への化学肥料の販売価格を1.5倍から2倍に引き上げる、というニュースが飛び込んできました。私どもも多少肥料を扱っておりますので、問屋に確認すると他メーカーも同様で、7月(新肥料年度)から大幅値上げの予定で、在庫品の買いだめを防ぐため既に出荷規制を始めているとのことであります。
食糧やバイオ燃料の需要拡大で世界的に農産物が増産され、肥料の需要が急増しております。結果、肥料の原料である窒素、リン、カリウムの価格が需給逼迫で高騰し、特にリンは中国が内需優先で輸出間税を引き上げた事が影響しているようです。
農家にとって肥料代は生産コストの約1割を占めるとのこと。こんなに上がってしまうと米を作らない方がましである、という声が既に農家から挙がり始めているようです。「食糧自給率を上げよ!」と声を高く張り上げているうちに先に「肥(こえ)」の方が高くなってしまったようです。
大規模農業に取り組んでいる友人がいるので「これからは農業の時代やな」と言うと、「ほうや」と力強くうなづきながらも、「ほんでも何でもかんでも値段が上がっていくのに米の値段も上げてもらわなどうにもならんわな」と返ってまいりました。
さて主食である米の値段まで上がってしまうと、私たちこそどうにもならなくなってしまうのですが、7月から全農が各都道府県農協への化学肥料の販売価格を1.5倍から2倍に引き上げる、というニュースが飛び込んできました。私どもも多少肥料を扱っておりますので、問屋に確認すると他メーカーも同様で、7月(新肥料年度)から大幅値上げの予定で、在庫品の買いだめを防ぐため既に出荷規制を始めているとのことであります。
食糧やバイオ燃料の需要拡大で世界的に農産物が増産され、肥料の需要が急増しております。結果、肥料の原料である窒素、リン、カリウムの価格が需給逼迫で高騰し、特にリンは中国が内需優先で輸出間税を引き上げた事が影響しているようです。
農家にとって肥料代は生産コストの約1割を占めるとのこと。こんなに上がってしまうと米を作らない方がましである、という声が既に農家から挙がり始めているようです。「食糧自給率を上げよ!」と声を高く張り上げているうちに先に「肥(こえ)」の方が高くなってしまったようです。