油買うもよし、売るもよし。楽しく老いるためのオイル日記

仏果を得ず

テーマ:よもやま話
「とりあえず、半年間騙されてみたいと思います」と言って、見続けた、いや最後はテレビつけてただけの状態だったかもの、朝ドラ「純と愛」がようやく終わりましたな。愛くんが目覚めるかどうかは視聴者に委ねます、みたいなエンディング。

ほんま、ようやく終わってくれたっちゅう感じでしたわ、残念ながら。沖縄の宮古出身で大阪で仕事しているっちゅうのに出演者のほとんどが標準語、舞台が大阪だということがほとんど意識できませんでしたね。東京で良かったんちゃうんか。

同じく沖縄が舞台だった「ちゅらさん」とは比べ物にならないくらい沖縄の魅力も伝わらなかったし、一体何だったんでしょうね。て言うか、こうなることは端からほぼ予想できたわけですけど。

まあ、済んだことは言わんときましょう。「ちゅらさん」も良かったけど、やっぱり個人的に過去最高の朝ドラは「ちりとてちん」ですかな。ドラマの内容と落語のネタが絶妙に絡んでいて、登場人物も皆魅力的でした。あれで、落語を見る人も増えたんではないでしょうか。

そういう意味で、朝ドラで放映して欲しい小説があるんです。三浦しをんさんの「仏果を得ず」。仏果とは仏教用語で「修業を積むことによって得られる悟り」のことだそうな。

それはともかく、このお話の主人公は、何と文楽、つまり人形浄瑠璃の若き大夫さんなんです。で、彼が文楽の修行を通じて成長していくわけですが、恋をしたり人間関係で悩んだり。で、当然文楽の名作の解説もところどころでされているんです。

橋下市長が補助金をカットすると言って、注目を浴びた文楽界。日本が誇る文化遺産は採算とか関係なしに守っていかなあかん、という人も、いやいや橋下さんの言うとおり、もっと自助努力が必要と思う人も、実は文楽界のことを知らない人がほとんどなのでは。

それを知らしめたうえでもう一度議論すべきなのではないでしょうか。そのためにも、NHKさん、何とか朝ドラでこの作品取り上げてもらえないでしょうか。そういえば、今回のヒロインの純は最後、「仏果を得た」ということなのかな?見る方はさっぱり仏果を得ず!

コメント

  1. 2013/03/30 09:43
    私のベストスリーは、カーネーション(尾野真千子編)、風のハルカ、ちりとてちん、の順です。で、純と愛ですが、視聴者に判断を委ねるってのは、話の結末を付けることができなくなった脚本家の常套手段です。クソでしたね。

    クドカンのあまちゃんに期待しましょう。
  2. にーに
    2013/03/30 10:09
    三浦さんのこの作品、四年程前に入院してる時、病棟のコーナーにある本棚に並んでました。私もこの本、橋下さんに読ませたいわ〜と思いました。師匠と弟子の関係とか、芸に対する打ち込み方とか、裏から見るとこんな世界かと新鮮やったもん。
  3. 2013/03/30 11:06
    朝ドラは「おはなはん」でしょう、やっぱり。
    あれしか見たことがないもんで・・・。
    <(_ _)>
  4. は〜
    2013/03/30 12:56
    朝ドラでは、順位はつけられませんが、カーネーション、ちりとてちん、そして依怙贔屓賞として「鮎の歌」かな。あれが長浜という名が他県にも知られた初めです。
    大河ドラマでは草燃える、天と地と何か(平の将門)、獅子の時代など。

    純と愛は、最初のホテル大崎の部分が良かったです。とくに桐野女史がよかったです。
    あれで終わりにするか、ホテル大崎で3月まで展開して欲しかった。外資に組み込まれた企業で生きている人が多い時代ですから。シャープが韓国系企業になってしまうなんてのは怖い。
  5. ジョニー
    2013/03/30 13:04
    私は、何と言っても地元が出てきた鮎の唄ですかねー。
    確か、あの年は御旅所に山が12揃った最初の年でした。ドラマでも、今は亡き藤岡琢也さんが猩々丸の采振りをされてました。真夏のロケに皆さん紋付着て大変だったと思います。
    ということで、朝ドラで、長浜舞台にして、まつり馬鹿みたいな主人公でやってくれやったら、きっと曳山まつりがブレイクしそうです。あー夢物語
  6. は〜
    2013/03/30 13:33
    大河ドラマでは、超面白かった花の乱を忘れていました。

    >>仏壇のオール電化

    法事等大切な時だけロウソクに挿し替えできます。
  7. は〜
    2013/03/30 13:46
    純と愛では、純がホテル大崎を退職した後の構想を作者が持っていなかったんじゃないですか?

    >愛くんが目覚めるかどうかは視聴者に委ねます、みたいなエンディング。

    目覚めるわけないでしょ。
    脳幹腫瘍で意識がないのですから、心臓呼吸その他生存に必須の機能がやられて意識を失ったというテンデモな設定ですね。
    これでは退院出来ないし、病院で生命維持装置をつけていても、何日生きられるか?

    作者が行き当たりバッタリだったんですよ。
  8. 2013/03/30 15:29
    >ねぎさんへ
    風のハルカですかぁ。ひょっとして真矢みきのファンですか?(笑)。私は、ちりとてちん、ちゅらさん、てるてる家族の順番かな。あまちゃん期待していいかな?

    >にーにさんへ
    これは嬉しい援軍。この本、結構女性に受けるみたいですね。ほんとまじで朝ドラに考えてほしい。

    >MashiToshiさんへ
    私も物心ついて初めての朝ドラがおはなはんです。♪いつでも明るく映画を消さないおはなはん、かと思ってました。

    >は~さんへ
    そうそう、まだホテル大崎編は許せましたよね。里やになってから急につまらなくなった。あと「おじい」の後にわざとらしく「お父ちゃん」をつけるのも変。しかし、は~さんの大河ドラマの趣味は渋いですな(笑)

    >ジョニーさんへ
    私は鮎のうたはほとんど見てなかったです。ホントは近江八幡が舞台のドラマになるはずだったのを、くんさんのお父さんが強引に持ってきたという噂も(笑)
  9. 2013/03/30 16:04
    本日、最終一週間分をました
    ほんま愛くん、一週間寝たままでご苦労さん
    しかも見慣れないショートヘアで
    見てる方も疲れましたわ 笑

    鮎のうた?
    実は父も羽織袴で出演しました
    うちに初めてビデオデッキがきたのもこの時でした

  10. メグママ
    2013/03/30 16:31
    私はちゅらさん以来久しぶりに見ていたドラマが純と愛でした。せっかくだからと見続けていましたが途中で面白くなくなってきました。今日は最終回だからどんな終わり方するんだろうって期待してましたが何だかがっかりでしたね。

    ちりとてちんは良かったといろんな人から聞きます。DVDを借りてじっくり見てみたいです。(^_-)
  11. は〜
    2013/03/30 16:50
    >は~さんの大河ドラマの趣味は渋いですな(笑)

    いまの「八重の桜」は、同じ会津をとりあげても、菅原文太が駆けぬけた「獅子の時代」に及びません。

    江戸城で顔を合わせて激論する松平容保が徳川斉昭の甥であり、一橋(徳川)慶喜がイトコだと、なぜ言わない?
    桜田門の変の直後に尾張藩に水戸を討たせよとの案が浮上した時に、なぜ尾張藩主は水戸の徳川斉昭の甥だとなぜ言わない?
    松平容保が尾張藩主の弟で、高須(オチョボ稲荷の近く)藩の出身だとなぜ言わない?
    鳥羽伏見の戦いの会津桑名両藩主は兄弟で、当時の将軍慶喜のイトコだとちゃんと言ってくれ。
    徳川宗家の血脈が絶えて、彼らはわずかな数の身内でした。

    新島襄はアメリカで、クラーク博士が先生をしている大学に入学したと、ちゃんと言ってくれ。
    事実は小説よりも奇なり。書き手が事実を知れば、もっと面白い物を書ける。
  12. 2013/03/30 21:18
    >くんさんへ
    あ、やっぱり出てやったんですか(笑)。噂はホンマやな。て言うか、ご本人から聞いたんやったわ(笑)

    >メグママさんへ
    メグママさんの感想を大方の視聴者が持ったと思いますよ。ちりとてちんは、ほんまに良く出来たドラマでしたよ。

    >は~さんへ
    は~さん、熱い!いっそ小説書いて下さい。

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