油買うもよし、売るもよし。楽しく老いるためのオイル日記
2つの名前
テーマ:油甚本店
2010/04/27 09:30
以前にも申し上げましたとおり、うちの店が「油甚」と称するわけは、初代が「甚助」という名前であったからですが、二代目である私の祖父も途中で「甚助」を襲名いたしました。
母によれば、父も「甚助」を襲名するつもりだったようですが、気がついたら本名である「隆次」という名でもう十分に有名になってしまっており、思いとどまったようです。息子などは「隆次」という名前は格好いいから、わざわざ変える必要はないやろ、と言います。
私は先祖の拡げた商売を縮小するばかりで、とても「甚助」を襲名する資格はないと思っているのですが、ちゃっかり義太夫の芸名にこの「甚」の文字を頂戴し、「甚太夫」と名乗らせていただいております。まあ、「油甚さんだから甚太夫か」と妙に納得していただけることもございますので...。
さて、このように家に伝わる名前の襲名とは別に、昔、特に女性は2つの名前を持つことが多かったようです。特に結婚した後、本名とは別の通称で呼ばれることが多々ありました。例えば、私の叔母は「かず」という名前ですが、以前「栄子」と名乗っておりましたし、「秀」という名の叔母も「秀子」と通称されておりました。
MSN相談箱というサイトに次のような記述が有りました。
昔は礼儀上、敬称の意味で女性には「子」の字をつける慣習もありました。たとえば「小泉せつ」という女性に手紙を出すときは、封筒の宛名書きは「小泉節子様」とするのが、教養ある人の心得でした。大正から昭和の時代になって、庶民も自分の子供に「子」のついた名前をつけるようになりました。
今は女の子に〇〇子という名前をつけることはほとんどなくなりましたが、かつては、「子」のつかない名前を嫌ってわざわざ「子」のついた通称をつけたわけですね。
ところで、私の祖母(父方)の本名は「梅乃」といいましたが、姉妹には同じく「竹乃」「靖乃」等「乃」という字がついておりました。で、祖母の通称は「梅子」。と思いますよね、普通は。
ところが母によれば、祖母のことを祖父は「まき」と呼んでいたそうです。「子」はつかないわけです。何で「まき」なのか?ふと考えると、祖父の本名は「種次(たねじ)」。種をまいて当家がよく育つように、と願ったのでしょうか?
sower
母によれば、父も「甚助」を襲名するつもりだったようですが、気がついたら本名である「隆次」という名でもう十分に有名になってしまっており、思いとどまったようです。息子などは「隆次」という名前は格好いいから、わざわざ変える必要はないやろ、と言います。
私は先祖の拡げた商売を縮小するばかりで、とても「甚助」を襲名する資格はないと思っているのですが、ちゃっかり義太夫の芸名にこの「甚」の文字を頂戴し、「甚太夫」と名乗らせていただいております。まあ、「油甚さんだから甚太夫か」と妙に納得していただけることもございますので...。
さて、このように家に伝わる名前の襲名とは別に、昔、特に女性は2つの名前を持つことが多かったようです。特に結婚した後、本名とは別の通称で呼ばれることが多々ありました。例えば、私の叔母は「かず」という名前ですが、以前「栄子」と名乗っておりましたし、「秀」という名の叔母も「秀子」と通称されておりました。
MSN相談箱というサイトに次のような記述が有りました。
昔は礼儀上、敬称の意味で女性には「子」の字をつける慣習もありました。たとえば「小泉せつ」という女性に手紙を出すときは、封筒の宛名書きは「小泉節子様」とするのが、教養ある人の心得でした。大正から昭和の時代になって、庶民も自分の子供に「子」のついた名前をつけるようになりました。
今は女の子に〇〇子という名前をつけることはほとんどなくなりましたが、かつては、「子」のつかない名前を嫌ってわざわざ「子」のついた通称をつけたわけですね。
ところで、私の祖母(父方)の本名は「梅乃」といいましたが、姉妹には同じく「竹乃」「靖乃」等「乃」という字がついておりました。で、祖母の通称は「梅子」。と思いますよね、普通は。
ところが母によれば、祖母のことを祖父は「まき」と呼んでいたそうです。「子」はつかないわけです。何で「まき」なのか?ふと考えると、祖父の本名は「種次(たねじ)」。種をまいて当家がよく育つように、と願ったのでしょうか?
sower
コメント
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シリウス・ブラック2010/04/27 10:42ちょっと軸が外れてしまいますが私も男児でありながら一度名前を替えられた者です。今の時代では跡取り問題に女性も加えてですのでややこしくなるばかりですので、むしろ放任状態に近い感じではないでしょうか。私の時はまだ跡取りだから…と色々言われまして名前から生活、環境までもよいしょよいしょという感じでしたね。名前に込めた親の気持ちはよくわかりますが少なからずプレッシャーもあるのは確かでございます。阪神の藤川球児選手はある意味大したものだと思います。私でしたら途中で挫折してたと思います。名前だけの重みで。
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2010/04/27 12:47竹乃さんに子を付ければ、たけのこさんになっちゃいますね。
我家は初代から14代までは、久右衛門を名乗ってましたわ。 -
2010/04/27 13:36僕の祖母の本名は、「とめ」でした。
子どもが生まれて、もうこれで打ち止めという意味らしいです。
祖母はこの名前をたいそう嫌がって
「とみえ」と名乗っていました。
今でも、お客さんの中に本名と呼び名の違う人が結構おられます。
お歳をとられてだんだん減ってはいますが -
すや姫2010/04/27 15:09わかった、わかった。何が?・・・私が一度もクラスが一緒になったことのない下やんさんをなぜ覚えていたかということ。名前の一文字が一緒だったんですよ。生まれた年がすぐわかる一文字が。どうでもいい話でスッキリしました(笑)
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2010/04/27 15:54>シリウスさんへ
きっと立派な名前をお持ちなんでしょうね。私の名前は京都のお寺(?)でつけてもらったそうで、今まで初対面で読み仮名を正しく呼ばれたことがありません。そろそろ有職読みにでもしようかな、と思っております(笑)。
>ロデ男さんへ
ロデ男さんは襲名しないんですか、久ちゃんを?
ロデ衛門っていうのも悪くないすね。
>まーぼうさんへ
昔は「とめ」とか「〆子」とかあったようですね。ひどい名前をつけたもんですね。しかし、親は幼名をつけ、実名は成人になったら自分でつけられるようにしたらどうなんでしょうね。最近の子どもの名前なんか、年とってから赤面するだろうような名前が多いですからね。
>すや姫さんへ
そう言えば、皇太子殿下と生まれ年が同じですから、一字頂戴している人は多いですよね。そうか、それで覚えていたのかぁ。やはり親近感湧くんでしょうね。 -
2010/04/27 17:58うちも大じいさんの代までは清兵衛を名乗っておりましたが、父も主人も襲名しませんでした。
たそがれたら清兵衛でもいいのにね。笑
祖母はのぶが本名でしたが、自分でのぶ子と言っていたようです。
私たちの年代は子の付く名前が多かったですね。
付いてない方がハイカラな感じがしました。 -
2010/04/27 18:14>ゆうこりんさんへ
清兵衛、絶対格好いいですよ。ゆうこりんさん襲名する?(笑)私も今でこそ全く平気ですが、大学の頃、自分ところの店の名前、恥ずかしくて友人に言えませんでしたわ。うちは、母が漢字二文字+子なんですが、二人の姉、兄貴の娘二人、そして私の娘も全てこのパターン。私は「子」のつく名前の方が好きですわ。 -
2010/04/27 19:08ご本名はともかく、”ジントニック”、”甚太夫”が、年を経るごとに高まりつつあり、父上と同じ理由で、甚助は、また一代飛びそうですね。
ご精進を期待しております。
下駄やのおじさん -
2010/04/27 19:56祖父と祖父の長男である伯父、その伯父の長男である従兄と、祖父の二男の長男である私の名前には共通の漢字が使われています。
私の父には使われていないわけですが、私の名前は祖父から一文字、父から一文字ずつ受け継いでいます。
私が息子に名前を付けた時は、その字を使いませんでしたが、祖父から二文字貰ったような名前です。 -
2010/04/27 21:27>ゲッティさんへ
まあ、全部襲うのはおこがましいので、こういう形で間接的にお名前を拝借させていただいております。
>松男さんへ
何か、クイズを解いてるような錯覚に襲われますが、共通の漢字は何なんでしょうね?「男」ですか?(笑)みんな男だもんね。で、父上の名前が松吉かなんかで、お祖父さんの「男」とお父さんの「松」をもらって「松男」。息子さんは「男」がつかないけど、お祖父さんから二文字もらった。てことは、お祖父さんは「〇〇男」ですね。て言うか、そもそも「松男」って本名じゃなかったっけ。(笑) -
2010/04/27 21:34我が祖母も秀子でしたが 嫁いだ集落に同名がおられ 秀乃と呼ばれておりましたな
子どもの名前を付けるのって苦労しましたわ
とはいえ まったく鑑定はしませんでしたけどね(笑) -
2010/04/27 23:08うちは代々「小右衛門」が通り名でした。
曾祖父が「小一郎」と一部襲名。
祖父は襲名せず。
祖父は私に「小」はかわいそうだからと、
母から一字をいただき、曾祖父からもいただきました。
その字はチビ太に継承しています。
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2010/04/28 09:03>えべっさんへ
同じ名前の人がいて改名を迫られたという話は私も聞いたことがあります。子どもの名前は画数を考えて決めました。私の名前も画数でみると31画で最高なんですけどね(笑)
>小右衛門さんへ
「こえもん」でなくて「こよもん」なんですよね。そのまま襲名でなくても、何となく家に伝わる字を引き継いでいくというのはあるかもしれませんね。