油買うもよし、売るもよし。楽しく老いるためのオイル日記
うえのにGO
テーマ:旅日記
2010/01/29 09:12
上野樹里が大河ドラマ「江」のヒロインに決定!したようですね。寝ても醒めても樹里ちゃん、って方もいらっしゃるんでしょうが、今日は「煮ても冷めても」のお話です。
これ、大正時代の宮島あなごめしのレッテルです。畳の下をめくったら出て参りました。
な~んてね!
いや、実はこれ、宮島みやげに買ってきたんです。一昨日から1泊で広島方面に研修旅行に行って参りました、昨年の6月に東北へ行った専門店会(擬似?)青年部のメンバーで。1年に2回も旅行?と誤解を生みそうですが、昨年の6月の旅行は前年度分がずれこんだ結果ですので、1年に1回だけですよ。
さて、旅の最後が宮島だったのですが、宮島といえば「あなごめし」。これを土産に買わずにいらりょうか、であります。特に数ヶ月前にTV番組で、「うえの」という店が紹介されていたのを見て、必ずここで買おうと決めていたのです。
本当は2つとも土産にする予定だったんですが、新幹線の中で待ちきれませんで、そのうち一つを食べちゃお、ってことに。
上記とはまた違うデザイン
これ食べましたのが、確か夕方5時半頃だったと思います。帰ってから調べましたらね、このお弁当は作りたてより、2、3時間ほど時間が経つことで、より味がはっきりとして美味しくなる、と書かれており、最高のタイミングだったかも。
最近の駅弁は容器もプラになりまして、素材と容器は分離したものとなっておりますが、この「あなごめし」は焼きたての穴子と炊き立ての味飯が「経木の折箱」に詰められており、なつかしい経木の香りが素材と相俟って、実に駅弁らしい風味を醸し出しているのです。
江戸前のふわふわととろけるようなあなご寿司も魅力ですが、少し歯ごたえはあるものの、うまみが凝縮したこのあなごも実に味わい深いものです。添えられた奈良漬とたくあんも絶妙のハーモニー。
dancyuという雑誌に書かれた柏井壽氏の記事が、次のように「うえの」さんのHPに掲載されておりました。
『出来立ての熱々の料理か、冷めたそれか、どちらが美味しいかとなれば、当然のごとく前者に軍配が上がるのが世の習いだ。ましてやそれが「ご飯もの」となると、より一層その傾向が顕著になる。たとえば「鰻重」。炊き立てのご飯に焼きたて熱々の鰻がのるのにまさるものはない。
だがたとえ、姿形は似ていようと、「穴子飯」となると、その常識はあっさりと覆されてしまう。とはいってもそれは、ただひとつ、安芸の宮島へと渡る船着き場に古くから店を構える「あなごめし うえの」に限って、の話なのではあるが。
穴子の骨からとった出汁に味をつけて炊いたご飯、じっくりと焼き上げた穴子、ただそれだけの取り合わせであるのに、まるで複雑に糸を絡ませた織物のように、幾重にも旨みが重なる。昼まで待ちきれずに蓋を開けたアルマイトの弁当箱にも似て、つくり手の心がしみじみ伝わる「穴子飯弁当」。冷めるとなお一層美味しさが際立つ。』
ぜひ皆様も安芸宮島に行かれましたら、この味をお試し下さいませ。(旅日記、しばらく続くかも...。巻き戻し方式にしようかな)
これ、大正時代の宮島あなごめしのレッテルです。畳の下をめくったら出て参りました。
な~んてね!
いや、実はこれ、宮島みやげに買ってきたんです。一昨日から1泊で広島方面に研修旅行に行って参りました、昨年の6月に東北へ行った専門店会(擬似?)青年部のメンバーで。1年に2回も旅行?と誤解を生みそうですが、昨年の6月の旅行は前年度分がずれこんだ結果ですので、1年に1回だけですよ。
さて、旅の最後が宮島だったのですが、宮島といえば「あなごめし」。これを土産に買わずにいらりょうか、であります。特に数ヶ月前にTV番組で、「うえの」という店が紹介されていたのを見て、必ずここで買おうと決めていたのです。
本当は2つとも土産にする予定だったんですが、新幹線の中で待ちきれませんで、そのうち一つを食べちゃお、ってことに。
上記とはまた違うデザイン
これ食べましたのが、確か夕方5時半頃だったと思います。帰ってから調べましたらね、このお弁当は作りたてより、2、3時間ほど時間が経つことで、より味がはっきりとして美味しくなる、と書かれており、最高のタイミングだったかも。
最近の駅弁は容器もプラになりまして、素材と容器は分離したものとなっておりますが、この「あなごめし」は焼きたての穴子と炊き立ての味飯が「経木の折箱」に詰められており、なつかしい経木の香りが素材と相俟って、実に駅弁らしい風味を醸し出しているのです。
江戸前のふわふわととろけるようなあなご寿司も魅力ですが、少し歯ごたえはあるものの、うまみが凝縮したこのあなごも実に味わい深いものです。添えられた奈良漬とたくあんも絶妙のハーモニー。
dancyuという雑誌に書かれた柏井壽氏の記事が、次のように「うえの」さんのHPに掲載されておりました。
『出来立ての熱々の料理か、冷めたそれか、どちらが美味しいかとなれば、当然のごとく前者に軍配が上がるのが世の習いだ。ましてやそれが「ご飯もの」となると、より一層その傾向が顕著になる。たとえば「鰻重」。炊き立てのご飯に焼きたて熱々の鰻がのるのにまさるものはない。
だがたとえ、姿形は似ていようと、「穴子飯」となると、その常識はあっさりと覆されてしまう。とはいってもそれは、ただひとつ、安芸の宮島へと渡る船着き場に古くから店を構える「あなごめし うえの」に限って、の話なのではあるが。
穴子の骨からとった出汁に味をつけて炊いたご飯、じっくりと焼き上げた穴子、ただそれだけの取り合わせであるのに、まるで複雑に糸を絡ませた織物のように、幾重にも旨みが重なる。昼まで待ちきれずに蓋を開けたアルマイトの弁当箱にも似て、つくり手の心がしみじみ伝わる「穴子飯弁当」。冷めるとなお一層美味しさが際立つ。』
ぜひ皆様も安芸宮島に行かれましたら、この味をお試し下さいませ。(旅日記、しばらく続くかも...。巻き戻し方式にしようかな)
コメント
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2010/01/29 10:58半分ガッツイて食べた後の穴子飯、臨場感溢れる写真です。
穴子の美味しさが伝わってきます、旅ブログですね~。
穴子&旅ブログ、どちらもネタが羨ましいです(笑)。 -
2010/01/29 12:50いくら、熱々のお料理でも
機械的に作ったものだと、それだけの味でしかないですよね
心がこもっているからこそ、さめても美味しい。
中学校の時のお弁当を思い出しました。
あー、あのお弁当が食べたい。 -
2010/01/29 13:14>tossanへ
ご推察の通りです。できるだけ早く食べたいと思ってがっついてしまいました。帰ってから、家族へのみやげ分を一口食べたら、これがまた旨し。妻は今朝食べたけどやはりおいしかったと言っておりました。
>まーぼうさんへ
おっしゃる通り!経木の香り、醤油の香り、あなごの旨味、すべて伝わって来ました。作り手と対話のできる弁当ですね。日本人が忘れかけているものではないでしょうか。 -
ねむり姫2010/01/29 13:28冷めてからも美味しいお料理は、最高ですね。
上品なお味が伝わってきます。
おいしゅうございます。 って言いました?今からでも言ってくださいね(笑) -
2010/01/29 13:39冷めてもおいしいというところが、平日冷めた夕食を食べる私には心が躍らされる響きですわ。。。おいしそう。。
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2010/01/29 17:19「あなごめし」、おいしそうですね。
一気に半分食べちゃった写真いいですね~。笑
冷めて一層おいしさが際立つのは新鮮な穴子のせいでしょうね。焼き方?たれのせい? -
学芸員2010/01/29 18:31穴子ですか、なかなか美味しそうに感じます。さて、上野樹理さんとなると、「のだめカンタービレ」のイメージが強すぎてどうなるか心配です。「葵徳川三代」の岩下志麻さんが濃い演技の江だったので、戦国の女性をどう表現されるのか、いろいろと考えてしまいます。となると、豊臣秀勝との間の子供、豊臣完子が出てくるのかなと思ってしまいます。
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2010/01/29 21:05人そえぞれの”うえの”ですね。上野発7:00のスーパーひたちで、普通の駅弁を買って常磐線を北へ。
穴子飯のような美味しいお弁当ではありませんでした。
下駄やのおじさん -
2010/01/29 21:52tossanさんのブログの後に見ましたので 『穴子飯』が『餃子穴』に見えました(笑)
これも先日のプライミング効果?? -
2010/01/29 22:48>ねむり姫さんへ
冷めても美味しい、を超えて「冷めたほうが美味しい」という定義には正直言って驚きました、私も。おいしゅうございます、なんて言えるほど上品には育っておりません(笑)。濁点つきの「う゛まい!」ですね。
>ぱぱ吉さんへ
ぱぱ吉さんの料理も愛情(時々怨念)がこもっていておいしそうですな。
>ゆうこりんさんへ
ホントはね、きれいに穴子が並んだところを撮らなきゃいけなかったんですけどね、完全にブログの事は忘却の彼方でしたわ。素材、焼き方、醤油だれ、そして経木を使った容器の総合芸術ですね。
>学芸員さんへ
上野樹里、のだめの舌足らずイメージ、確かに大きいかも。でも私の中では朝ドラ「てるてる家族」の秋子姉ちゃんです。冬ちゃんの方が好きではありますが(笑)
>ゲッティさんへ
ほ~、茨城方面ですか?私もサラリーマン時代に出張で行った事ありますけど、何が旨かったか覚えてないですね。
>えべっさんへ
パチパチパチ。その通りプライミング効果です。「六子飯」に見えなくて良かったです。おそまつ様(笑)