油買うもよし、売るもよし。楽しく老いるためのオイル日記

教育における終末

テーマ:言葉・漢字
こんなタイトルで書くと、いよいよ現代教育も来るところまで来て破滅寸前なのかと思われるかもしれません。そうそう、「終末」というと物事の終わる果て、特に地球最後の日とか人類滅亡を連想しちゃいますよね。

先般、長浜市道徳研究会に出席したと書きましたが、その時に道徳の授業指導過程として「導入、展開1、展開2、終末」の4つの段階からなる、という説明がありました。そう、ここで出てきたのが「終末」なんです。

「導入」と「展開」はすぅーっと入ってくるのですが、「終末」となると「えっ!?」と違和感を感じます。以前に学校で使われる「めあて」という用語に違和感を感じると書いたことがありますが、今回はその第2弾かな。

きっと、学校の先生は大学の「教育論」の授業なんかでこの用語で習っておられるので、ほとんど自然にこれを消化することができるのだと思いますが、我々一般ピープルにとってはこれは異物、食べ物の中に小石が混じっていたような印象です。

おそらくこれらの用語は英語の「introduction」「development」「conclusion」を「導入」「展開」「終末」と訳されたものなのでしょう。だとすれば、「結末」あるいは、漢語にこだわらず「まとめ」や「結び」という用語ではなぜダメなのか。少なくとも終末よりは適切ではないのでしょうか?

てなことを書きますと、まあまあ、そう硬いことを言いなさんな、という声が聞こえてきそうですので、このへんで終わりにしたいと思います。終末の言葉はご期待通り超ベタで。「それでは皆様、よい週末を」

コメント

  1. 2014/08/30 11:14
    小学校の国語で「みとおし」ってありませんでしたっけ?

    この文章のみとおしはなんでしょう? とか

  2. よこちん
    2014/08/30 11:24
    昔の記憶ですが…

    道徳教育方法論だったと思いますが、道徳の授業は一コマの授業を一つの演劇の舞台と考えて、導入、展開、最後は終末と考えて、余計な説明を施さず舞台の幕が降りるように生徒に余韻を持って終わらせる…と言うのを習った覚えがあります。

    なるほど、それで終末か…と納得したような気がします。

    教育学は社会科学と人文科学の中間なところがありますのでこんな訳語が通っているのかもしれませんね。

  3. にーに
    2014/08/30 14:13
    終末って使ったこと無いです。40年近く前の指導案には書いて無いはず。いつからそんなこと言うようになったんや~、浦島太郎子や~(_ _)
  4. 2014/08/30 22:48
    >くんさんへ
    そいつは、みおとしました(笑)

    >よこちんへ
    あれま、よこちんって教育論学んだの?教師志望だったんかいな。経済学でも会計学でも変な訳語が結構あると思います。marginalを限界と訳すからようわからんかったりします。原語で教えた方がわかりやすいものはたくさんありますね。

    >にーにさんへ
    あ、そうだったんですか。ちなみに起承転結って英語ではintroduction,development,turn,conclusionというらしい。「結」でええやんな(笑)
  5. 2014/08/31 08:22
    人生の終末という言葉は聞きますが・・。道徳に限らず10年以上前の指導案に「終末」はなかったと思います。「まとめ」か「結び」だったように思います。
    時代と共に教育界の文言も進化しているのでしょうか?
  6. 2014/09/01 08:38
    >君が代先生へ
    やっぱりそうなんですね。にーにさんも使ったことが無いとおっしゃってましたし。文言の進化なのか退化なのか(笑)

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