防御率て

テーマ:スポーツ
今日は大リーグのオールスター戦ですが、残念ながら監督推薦で選出されたヤンキースの田中は右肘の靭帯断裂で長期離脱を余儀なくされてしまいましたね。彼の得意球であるスプリットがどうやら肘に良くないらしく、アメリカでは積極的に教えない→打者も慣れないから打てない、という構図だったようです。

さて問題です。田中は開幕から11勝1敗、防御率1.99と絶好調だったわけですが、その後は1勝3敗で防御率4.25と落ち込みました。この結果、現在の通算成績は何勝何敗で防御率はいくつでしょうか?

正解は勝敗が12勝4敗で防御率が2.51なんですが、勝敗は小学生でも計算できますが、防御率は学者でもわからんのではないでしょうか。そもそも防御率って何のことかわかりますか?

防御率とは「自責点✕9÷投球回数」のことで、「9」とはイニング数で、投手が9回完投したと仮定した場合に取られる「平均自責点」のことだと定義されております。

ネットを見てましたら、「これを『防御率』と呼ぶのはおかしいじゃねえか」と言う意見がありまして、理屈こきの私としては「いかにも、たこにも」と禿同の嵐。

率というからには、数値は打率のように◯割◯分◯厘とか、何%で表されるべきものなのに、これは平均自責点ですから防御率1.99点などという矛盾した表現になっています。

ちなみに英語では「Earned Run Average(ERA)」というそうで、まさに「平均自責点」なわけです。「平均失点」でもいいように思うんですが、野球の場合単純な失点と自責点は異なりまして、前の投手の責任で出たランナーがホームに帰ってきても、打たれた投手の失点にはなっても自責点にはならないわけですね。

「平均自責点」という長い名前も気に入らんかったんでしょうな。いっそ「防御点」でも良かったように思うんですが、小数点3桁の数字で表されると、ついつい円周率3.14からの連想で「率」表現したくなってしまったのかな?

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