ごきげんようの嵐

テーマ:言葉・漢字
たびたびの朝ドラネタで恐縮なんですが、昨日の「花子とアン」はカフェでのクリスマスパーティーの場面。蓮子が会う人ごとにそれこそ「ごきげんよう」と連発するもので、男性客の一人が思わず呟いた「ごきげんようの嵐だな」の一言。

そうそう、ほんとその通りなんですよ、この番組。そもそも、エンディングではいつも美輪明宏さんが「ごきげんよう、さようなら」で締めくくる。ま、これはそんなに違和感は感じません。

問題は、蓮様を始めとする女性陣が別れ際ではなく、人と出会った際に発する「ごきげんよう」。おいおい、ごきげんようってのは、人と別れる時に「ご機嫌よくお過ごしください」、英語で言えば「Have a nice day.」とか「Good luck.」みたいなもんとちゃうの?君たちのそれは「How are you ?」でげしょ。

大辞泉を引きましても、「人と別れるときなどに、相手の健康を祈る気持ちをこめていうあいさつの言葉」と書いてありまして、「人と会った時などにご機嫌を伺う言葉」とは書いてありません。

しかし、どうやら上流階級においては、この言葉は「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「さようなら」全てを含んだオールマイティなあいさつ表現のようであります。

NHKのアナウンスルームの「トクする日本語」によれば、元々は室町時代の宮中の女官が使い始めた女房ことばの一種で、江戸時代には庶民の間でも使われるようになったとか。

ちなみに現在でも、歴史のある女子大(いわゆるお嬢さん学校)などではこの言葉が日常的に使われているようですが、あいさつ言葉としては跡見学園女子大学が発祥だとか。

まあ、私ら平民レベルは美輪明宏さんの語気幻妖な別れのあいさつだけで十分ですわ。ごきげんよう、さようなら。

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2014/07      >>
29 30 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 1 2

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧