ケタ違いのお客さん

テーマ:油甚本店
この間店番していた時のこと。いかにも生地が良さそうな黒い作務衣を着た男のお客さんがご来店。手にはこれまた帆布風のお洒落な手提げバッグを持っていらっしゃる。

「お洒落なバッグですね~」と言いますと、「いやァ、そうでもないのよ~」。「いつも着物とか作務衣みたいな格好なさってるんですか?」「はい、そんなんばっかり着て喜んでます」とおっしゃりながら、「ええ~っと、この胡麻油を4本下さい」と瓶入りのを指さされます。

「はい、4本ですね」と言って袋に入れようとしますと、「えっと、おいくらでしたっけ?」と聞かれますので「2,200円です」と答えます。「あ、そうか、前からそんな値段でしたっけ?」とおっしゃるので、「あ~、原料代が高騰してまして6月から値上げさせてもらったんです」

残念そうな顔をなさるので、「すみません。消費税アップの時は値段据え置いたんですけど、原料代のアップがかなりきつくて」。「えっと、いくらでしたっけ?」ともう1回聞かれるので、「4本で2,200円です」。「えっ、そんなわけないよね。22,000円だよね」

一瞬耳を疑ったのですが、よくいらっしゃいますよね、実際の値段に「万円」つけたり「億円」つけて誇張していう人。この人もその類で、2,200円のことを22,000円と言うてやあるんやろと思い、「そうそう、22,000円です」と冗談で言い、財布から出されて縁台に置かれたお金を見ますと.....。

おいおい、1万円札2枚と千円札が2枚置いたるがな、ほんまに。「お客さん、2,200円ですよ」。「えっ、うそ?そんな安いの」と、万札をしまわれる財布にはたんまりと....。

「そのまま受け取ってたらわからへんかったのに」と冗談とも本気ともつかぬことをおっしゃります。確かになあ、最近お客さん少ないし、まさに干天の慈雨やったかもしれんなァ。しかし、ほんまに金銭感覚がヒト桁違う人ってやありますんやな。

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