候補の妻と妻の候補

テーマ:政治
滋賀県知事選投票日が近づいてまいりました。各所から◯◯◯候補を是非、という電話がかかってきたり演説会のお誘いがあったりするんですが、幸か不幸か公的な立場上、政治活動は禁止されておりますので、「ご苦労さまです」と承るのみ。

さて一昨日、胡麻油をポリ容器に詰める作業をしておりましたら、表で「おっ、ちょうどやあったわ」という知人の声。どうやら、その「やあったお方」は他ならぬ私らしい。

そちらを向きますと、細身の美しい女性がいらっしゃいまして、何と「候補の妻」とデカデカと書かれたタスキを掛けておられます。「え、候補の妻ぁ~?」と思わず笑ってしまったんですが、◯◯◯候補の奥さんだそうです。

この日に商店街を回られるという話は聞いていたのですが、まさかうちにも来られるとは。いや、たまたま店に居たからやけど。それにしても、奥さんも大変ですねぇ。まさかこんなこと好き好んでしてやあるわけでもありますまい。

「女性の社会進出」はどの政党に限らず主張されていると思うのですが、いざ選挙になると「やれ奥さんは何してるんやいな?」と内助(外助か?)の功が求められる。仕事されてたらどうなるんでしょ?あるいは女性が立候補した場合、ご主人は「候補の夫」というタスキを掛けて町を回るんでしょうか?

いやいや、そんなことを偉そうにいうほど私はフェミニストではありませんよ。ただ気の毒やなぁと思って...。そんな同情をよそ目に「握手をお願いします」とおっしゃる。でも、私それまで胡麻油詰めてましたでしょ。「油詰めてましたさかい、手汚いですよ」と一応断ります。

そしたらね、「大丈夫、私の手もきたないですから」と泣けるようなことを。思わず、「ほんなら小指でしましょか」と、小指を立てたんですけど、何か指きりげんまんみたいやし、まずい空気になりましたんで、油汚れがつかないように控え目に握手させていただきました。

立場上、応援してますともしてませんとも言えませんので、「ご苦労さまです」とだけ申し上げて見送りました。「候補の妻」と大書されたタスキがやたら印象的でしたけど、どなたが当選なさっても、「妻の候補」たる若い女性がもっと結婚して子どもを産みたがる社会になることを望みます。

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