イメージとコード

テーマ:よもやま話
早起きして見たワールドカップ準決勝のブラジル対ドイツ戦は、ドイツが2点目を入れた時点でブラジルが切れて、7対1という凡戦。途中でつまらなくなって、新聞を読みながらのチラチラ観戦に態勢変更。

新聞といえば、日経のスポーツ欄は貧弱でつまらん、というイメージがあるが、昨年まで連載されていた豊田泰光氏の「チェンジアップ」など購読者に根強い支持を受けていたコラムがあったり侮ったものでもない。

最近これは面白いという印象を持った記事の最後に「阿刀田寛」という署名があるのに気づくことがしばしば。今朝の記事はワールドカップのオランダチーム・ファンファール監督の戦術分析。

攻撃はロッベン・ファンペルシーに委ね、あとは守るという分業化サッカーは、かつてヨハン・クライフが具現化し、オランダの代名詞でもあったトータルフットボール(全員攻撃・全員守備)の完全逆路線を行く。ファンファール監督とクライフの間には個人的恩讐もあり、巨大なカリスマに背を向ける異端者の復讐譚という見立てだ。

阿刀田寛氏をネット検索してみた。珍しい名字なのでもしかしたら、と思ったのだが、やはり作家の阿刀田高氏のご子息だとか。文体・表現法の魅力。やはり血は争えないのか。いずれにせよ、日経のスポーツ欄は固定イメージをはるかに超えて充実している。

さて、朝日の方はドラマ評論家(?)島崎今日子氏が書くコラム「キュー」のタイトルが「花子を縛る朝ドラの『コード』」。コードとは「見えない規則、規範」で、世の中が変わるようにコードも変わってきたが、NHKの朝ドラのコードは変わらない、という指摘。

現在、はなちゃんと村岡英治との恋愛の行方が焦点になっているが、妻子ある人との恋とその葛藤の描き方が不自然で幼い恋だと。まあ、ある程度事実に則したドラマなんだからしょうがないじゃないかと思う向きもあろうが、どうも違うらしい。

原作によれば、村岡には結核療養中の妻と息子がいたため、2人は苦しんだが、出会って半年で結婚したらしい。きっと今ドラマの中で蓮様が体験しているようなほとばしるような恋情をはなも持っていたのだろう。

一方ドラマの方は英治に子どもはいず、妻が自ら離婚を言い出し、しかもあっさり死亡。「朝ドラのヒロインはたとえ道ならぬ恋に落ちたとしても、結婚するときには相手に妻や子どもがいてはならず、周囲の理解と承認が必要だということか」と島崎氏。

「作る側がこんなにコードに縛られていては、花子の魅力も半減だ」。最近、朝ドラに失望し義務感で見ているとおっしゃるアロママさんやシュガーさん。やっぱり、そんなところですか?え、理由が違うてか。

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