怪獣の名前はガギグゲゴ

テーマ:よもやま話
おはようございます。今日は、皆さん怪獣の名前を何でもいいから、ひとつ思い浮かべてくださいな。よろしいですかな?

昨日のブログで、日本語の言葉には音相がある、という話を書きましたが、同じようなことが数年前に読んだ1冊の本に書かれておりました。その名も「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」(黒川伊保子著/新潮新書)

この本には、音の持つ質感(クオリア)について書かれておりまして、例えば日立製作所の「Inspire the next」という女性が発するキャッチコピー覚えておられますぅ?

こういうの「ブランドマントラ」(企業イメージを表現するための短文)というそうですが、これを分析すると、「光の粒が胸の中に飛び込んできて、やさしい閃光を発する」イメージになるんだそうであります。

具体的に、音のクオリアを分析すると、K(辛口のキレ)、T(確かな手ごたえ)、S(光と風のモニュメント)、H(未来への光)、N(ベッドルームの音)、M(満ち足りた女)、R(哲学の響き)などと分析されております。私の名字は「K」から始まるんですが、ふんふん、「辛口のキレ?」、なるほど、なるほど、と悦に入っている場合ではありませんな。

さて怪獣の話に戻りますが、作者は、人気のある怪獣の名前は、ゴジラ、ガメラ、キングギドラ、等々濁音が入っているものが多いと指摘しておられます。皆さんの思い浮かべる怪獣はいかがです?濁音入ってましたか?

一般に濁音は若い男性を刺激するんだそうです。たとえば「バビブベボ」を発生する際の口腔の動きは「閉じた唇から溜めた息を放出させ、両唇を震わせて出す音」なわけですが、この動作は膨張+放出+振動であり、貯めて放出するという男の生殖行為に近いイメージがある故に、若い男性を刺激するんだとか。

まあ、こうした理由から、濁音の含まれた怪獣は、若い男性に支持されて人気が高いという、わけのわかったようなわからんような結論に至っております。

この本、Amazonの書評で見ましたら、専門家とおぼしき人たち多数から、トンデモ本の指摘を受けておりまして、中には「竹内久美子の動物行動学の本と同じくらいいい加減でひどい」などと書かれておりました。

でも私は、竹内久美子さんの本は、結構好きで本当におもしろいと思いますよ。私自身は、この本も含めて「トンデモ本」と呼ばれるような本の中にこそ、意外と真実が隠れているように思います。

私はどうなんよ? -モスラ

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2009/11      >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 1 2 3 4 5

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧