耐火の改新

テーマ:保険・金融
中高生の頃、社会科や歴史で年号を覚えさせられましたね。必ず出てくるのが645年に起こった「大化の改新」。皆さんはどのように覚えましたか?私の場合、昨日ブログで書きました中3の時の担任の村居先生に教わった「大化の改新、虫五匹(645)」という語呂合わせで覚えました。

さて、今日は年号の話ではなく、保険の話でございます。先日講習を受けてきたのですが、来年の1月から「火災保険」が大きく変わります。まさに「耐火の改新」というくらいの変わり様です。どう変わるのか?一言で申し上げますと、「柱次第」ということであります。

これまでの火災保険は、やれ屋根は何葺き?柱は?壁は?さらには何とか割増に割引とそれこそ、全身くまなく身体検査をして、建物の燃えやすさを判定し、級別に細かく分けていたのですが、あまりに複雑すぎて、保険料の過払いが発生したり、内容がお客様にわかりづらいものになっていたんですね。

そこで、極端に言うと、とにかく「柱が木骨か鉄骨か」で分けましょう、というのが今回の改定のようです。例えば、今までは木造でも壁に鉄板等の不燃物が巻いてあれば割安だったのですが、改定後は通常の木造と同じ料率になってしまいます(値上げ)。

一方、鉄骨なのに一部壁面に木部などがある建物は、割高だったのですが、改定後は壁面にかかわらず柱が鉄骨であれば同じ料率が適用されます(値下げ)。

最も劇的に保険料が上がるものが、「木造でコンクリート壁あるいは土蔵造り(蔵など)」で、従来かなり燃えにくい建物として評価されていたものが、一転「燃えやすい建物」の部類に蹴落とされるわけでして、料率はほぼ2倍になってしまう予定です。あまりに変化が急激なため経過措置がとられるようですが、それでも値上げは避けられません。いずれにしても、塗り壁美人はもう美人とは認めませんよ、ということですね。

土蔵造りの蔵をお持ちの方は、お手元の保険証券を確認されて、料率が変わる前に長期契約への切替などの見直しをされることをお勧めいたします。

いずれにせよ、「耐火の改新 無視できず」でございます。

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