ガソリンスタンド・ノート

テーマ:石油
昨日、うちの三ツ矢のスタンドの所長から「先ほど大きなカメラを持った方が来て、スタンドの写真を撮って行かれました」という報告を受けまして、ほどなくして、その方がその写真をホームページに掲載していいかを尋ねに本店まで来られました。

ガソリンスタンドや石油業界とは全く関係はないそうですが、何でも、125ccのスクーターで移動しながら、全国のスタンドの撮影をしておられるとか。それもどんな建物でもいいというわけでもなく、個性的というか、自分が気に入ったものを撮り集めているというのです。

フォトケースに入れられた何枚かの写真を見せてもらいますと、まあ懐かしい風景と申しますか、確かに昔はこんなのあったね~、という個性的なスタンドが続々と現れます。

写真を見ながら、色々質問したりされたり、とても楽しい会話の時間でした。最後に当店に飾ってある、スタンダード石油や日本石油の昔の看板などを見て、「これも珍しいですね」と写真を撮っていかれました。

お帰りになられた後、当のHPを見せていただきますと「ガソリンスタンド・ノート」とありまして、たくさんのガソリンスタンドの写真とそれに対するコメントが書かれてあります。

「このサイトはガソリンスタンドが持っているすばらしい魅力を紹介するために作りました」という言葉から始まって、

・日本にはかつて6万ものスタンドがあったけど、現在は4万を下回っており、年間3千軒以上が営業を止めている。

・ガソリンスタンドの建物は建築基準やブランド会社の店舗デザインの制約から、画一化された建築デザインとなり、特に最近増えているセルフスタンドは、合理性とコストダウンを追求した結果、どの店舗も同じような設計になっている

・ところが、古いスタンドは設計・施工を地域の建設業者に任せたものが多かったことから、非常にユニークな建築が多く、改築や塗装のやり直し、油シミやキズが加わって独特の味わいが出ている。

・古いスタンドの多くは、老朽化、建替、経営上の問題などによって消えていく運命にあるが、日本の経済が高度成長した一時期を支えたエネルギー・インフラの一つとして、ガソリンスタンドがあったことの事実を、写真を通じて記録して行きたい

というようなことが書かれておりました。

なんか、しみじみとした気持ちになったというか、古くなり利益も出ないし、いつ畳もうか、みたいなことばかり考えている自分が恥ずかしくなりました。古いスタンドに対する尊厳・労わり・感謝、そんな気持ちがこめられた、この「ガソリンスタンド・ノート」を石油関係者以外の方にも是非ご覧になっていただきたいと思います

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