「村」という生き方

テーマ:まちづくり
昨日は長浜専門店会青年部の例会があり、6月の東北旅行の思い出話に花が咲きました。さて、その時に訪れました小岩井農場があるのは岩手県雫石町というところで、昔全日空機と自衛隊機が衝突したことで名前が全国区となった町です。この雫石町と盛岡市の間に「滝沢村」という村があることがわかりました。

さてそもそも、「村」という響きからは、人口数千人の鄙びた空間を想像するのが普通であります。ところがこの「滝沢村」、何と人口が5万3千人、全国で最大の村なんだそうです。

これだけの人口を抱えながら何故「市」ではないのか?そもそも「市」となる要件というのは何なのか?どうやら人口だけではないようです。

地方自治法第八条によりますと、市となるためには
(1)人口五万以上を有すること。 という人口要件以外に
(2)当該普通地方公共団体の中心の市街地を形成している区域内に在る戸数が、全戸数の六割以上であること。
(3)商工業その他の都市的業態に従事する者及びその者と同一世帯に属する者の数が、全人口の六割以上であること。
(4)前各号に定めるものの外、当該都道府県の条例で定める都市的施設その他の都市としての要件を具えていること
が必要であり、

滝沢村は、市街地の集積がなく、村民の多くは隣の盛岡市に勤務地や通学校があり、ほぼ完全に盛岡のベッドタウン化していることから、上記の要件を満たさないのだということです。

しかし、ここには多分に戦略的なものが隠されているような気がいたします。そこまで盛岡に依存しているのなら盛岡市と合併してもよさそうなものですが、住民が強硬に反対しているようですし、「村」という響きをむしろ「プラス」に捉えて自己主張する、そんな姿勢が見えるような気がいたします。

広域合併の時代ですが、生き残り戦略は色々とありそうですね。

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