夏のハマグリ

テーマ:言葉・漢字
先日、店番をしておりました時に、紙芝居や人形劇、お話の会などを幅広く展開されている「すずめの学校」主宰のMさんがお越し下さいました。

たまたま私が接客中だったものですから、「いいの、いいの、野暮用なんで」とかおっしゃいまして、何か紙にペンでさらさらと書いておられます。伝言でもあるのかな、と思いながら、商品を購入いただいたお客様を送り出しますと、

Mさん、私に「この間のさざなみ通信の記事『負けてまへんで』面白かったですよ。あれ読んでね、思い出したの、これ。」と、差し出されたのが、さきほどの紙。こんな風に書かれてありました。

思わず「ぷふっ」と吹き出してしまいました。先の記事に書いたお客さんは買ってくれましたので、これとはちょっとタイプは違いますが、「見てるだけ~」という冷やかしのお客様っていらっしゃいますよね。

そういうお客を見事に夏のハマグリに例えて、「見(身)くさ(腐)って 買い(貝)くさらん」と、売り手の悔しそうな思いまでこもった見事な表現になっております。

Mさんのお話ですと、こうした類の言い回しを集めた本もあるようですが、ちなみに「夏のハマグリ」で検索いたしますと、「おおさかことば」というサイトが出て参りまして、同様の「しゃれことば」が紹介されておりました。

でもやっぱり「夏のハマグリ」が一番秀逸ですね。Mさん、ありがとうございました。


(追記)
こんなお客ばかりでは、「かい(貝)くれ もうから(殻)ない」と思いがちですが、実は「見てるだけ~」は次回購入のための下見であることが多く、こうしたお客様への対応こそが店の印象を決定づけるのだとか...。「ありがとうございました」の一言を忘れたくないものです。



アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2009/09      >>
30 31 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 1 2 3

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧