藻のすごい油
テーマ:石油
2009/03/09 08:57
少し前の「ニュースステーション」で、アメリカの「サファイアエナジー社」が「Green crude」、つまり「藻から原油をつくる」という話が出てまいりました。その時は残念ながら他にやることがあったため、じっくりと番組を見ることができませんでしたので、後日改めてネットで調べてみることにいたしました。
ガソリンや軽油に代わる代替燃料として、「さとうきび」や「とうもろこし」を原料とするいわゆる「バイオ燃料」が近年注目を集めておりますが、穀物価格への影響も懸念され、生産に拍車がかかるところまでは至っておりません。
「藻」などのように食用にされないものからバイオ燃料を作る、という発想はこれまでもありました。しかし同社の考えたことは、そうではなく「藻から原油そのものを作る」ということだったのです。
この手法の利点は
・燃焼時に生ずる二酸化炭素は、藻の生長時に吸収される為、カーボンニュートラルであること
・他のバイオ燃料のように成育のための耕地も肥料も不要である
そして、最も大きいのは
・既存の原油処理施設を使ってガソリンや軽油を作れ、自動車自身に何の改良も必要がない、ということなのです。
サファイア社は使用する藻のタイプを公表していませんが、専門家は遺伝子を組み替えた藍藻だろうと推測しているようです。生物の屍骸が埋められ長い期間をかけて圧縮され原油が作られるように、藻の細胞の中で長鎖炭化水素を合成させるのだそうです。
昨年5月に同社が当のgreen crude oil からハイオクガソリンの精製に成功したことから一気に注目度が高まったようで、同社は3~5年の間に商業化生産を見込んでいるという話もあります。
そのうち琵琶湖周辺が藻田地帯と化して、石油プラントが立ち並ぶような日が来るのでしょうか?そんな姿はあまり想像したくない気もしますが、「もりけん(藻利権)」などという仇名みたいな利権が発生したりして....。
ガソリンや軽油に代わる代替燃料として、「さとうきび」や「とうもろこし」を原料とするいわゆる「バイオ燃料」が近年注目を集めておりますが、穀物価格への影響も懸念され、生産に拍車がかかるところまでは至っておりません。
「藻」などのように食用にされないものからバイオ燃料を作る、という発想はこれまでもありました。しかし同社の考えたことは、そうではなく「藻から原油そのものを作る」ということだったのです。
この手法の利点は
・燃焼時に生ずる二酸化炭素は、藻の生長時に吸収される為、カーボンニュートラルであること
・他のバイオ燃料のように成育のための耕地も肥料も不要である
そして、最も大きいのは
・既存の原油処理施設を使ってガソリンや軽油を作れ、自動車自身に何の改良も必要がない、ということなのです。
サファイア社は使用する藻のタイプを公表していませんが、専門家は遺伝子を組み替えた藍藻だろうと推測しているようです。生物の屍骸が埋められ長い期間をかけて圧縮され原油が作られるように、藻の細胞の中で長鎖炭化水素を合成させるのだそうです。
昨年5月に同社が当のgreen crude oil からハイオクガソリンの精製に成功したことから一気に注目度が高まったようで、同社は3~5年の間に商業化生産を見込んでいるという話もあります。
そのうち琵琶湖周辺が藻田地帯と化して、石油プラントが立ち並ぶような日が来るのでしょうか?そんな姿はあまり想像したくない気もしますが、「もりけん(藻利権)」などという仇名みたいな利権が発生したりして....。