しかと確認を

テーマ:保険・金融
道路を走っておりまして、下のような道路標識を見かけることがあろうかと思います。

いわゆる「動物飛び出し注意」というやつで、シカ以外にもタヌキやイノシシやキツネなど、地域によって色々な絵があるようでございます。まあ、実際に飛び出て来た事無いし関係ないわ、と油断しないで下さいね。

数年前に私どもの自動車保険のお客様が「シカ」と衝突された事故が同じ年に立て続けに発生したことがありました。おひと方は信楽方面の奥山道を走行中でしたので、うなずけなくもなかったのですが、もうひと方は高速道路を走行中、米原IC付近で突如シカが飛来してきて衝突するという意外な事故でした。

さて「小動物」との衝突に対する「車両保険」の補償可否についてのお話です。

「車両保険」には簡単に言うと、(1)自損事故も含めてほぼすべての損害がカバーされる「一般車両保険」、(2)「車対車」の事故の損害のみカバーされる「エコノミー」、(3)「一般車両保険」から「自損」や「当て逃げ」を除いた損害を補償する「車対車ワイド」の3種類があります。

上記事故に遭われたお客様で、前者は「一般車両」に加入されておりましたので当然損害は補償されました。問題は後者の方で、「車対車ワイド」に加入されていたのですが、自損事故扱いのため、この保険で当該事故損害はカバーされませんでした。

小動物の飛来は普通に考えると、自力で避けることのできないAccident(災難)であり、「物の飛来・落下」に相当し、「車対車ワイド」で補償されるものと私自身思っておりましたので、「お客様には多分大丈夫ですよ」と最初に申し上げたものですから、当然の事ながら後でご不満を承ることになりました。

しかし、こうした事故が年々漸増傾向にあることと、自損事故扱いであることを認識していない人が多いことは間違いないようですので、私も保険会社に対して説明書に明記すべきであると注進いたしましたが、今日現在その案が採用された節はございません。

「一般車両保険」は安心ではありますが高額になりますので、代理店としては特に運転技量に問題のない方に対しては、ついつい「車対車ワイド」をお勧めしてしまいがちです。従いまして、小動物が飛び出してきそうなところを頻繁に走行される方がございましたら、車両保険の種類確認をお勧めいたします。


(追記)
新聞によりますと、高島市では昨年1年間で自動車・バイクとシカの衝突事故が何と54件発生したとのことで、2/2の朝にも同市今津町で軽トラがシカと激突し炎上したそうです。(トラの方がシカより強いんちゃうんけ、とか言・わ・な・い・の)



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