必死のパッチ

テーマ:言葉・漢字
プロ野球シーズンの終焉と共に「パッチ」の季節がやってまいりました。さて阪神の関本選手や矢野選手など関西生まれのプレーヤーが、ヒーローインタビューでお立ち台に上がるとよく口にする「必死のパッチでやりました」

この「必死のパッチ」、はてなダイアリーでは「関西における一所懸命の最上級語」と定義されておりますが、「この場合のパッチは強調語であり、股引の意ではない」とも書かれております。

一方、yahoo智恵袋では大阪弁ネーティブの方が、はてなダイアリーの定義を否定し、「『パッチ』はやはり股引のパッチで、これは一種の洒落言葉。「ひっし」と「ぱっち」は関係のない言葉だが、「ひっし」と「ぱっち」のリズムが同じなので、語呂合わせで並べておかしさを醸しているだけ」と反論しておられます。

いずれにせよ、関西とは言えこの辺りでは使わないので新鮮な響きですし、ヒーローインタビューを聞きながら、関本が少し小さめのパッチ(股引)を一所懸命にはこうと頑張っている姿が浮かんできて思わず笑ってしまいます。

ところで、股引を意味する「パッチ」は何故パッチと呼ぶのかご存知でしょうか?

朝鮮語で男性のズボンを「パジ」と言い、この言葉が「パッチ」になったという説が有力です。ただ、パジは外衣のズボンで、肌着ではありません。日本では昔、ズボンのように裾(すそ)をすぼめた衣服は一般的でなく、ズボン下が出た時、パジと形が似ているので、そこから「パッチ」という呼び名が出来たのではないかとのことです。(2007年01月16日 読売新聞より)

そういえば「パッチギ」という映画がありましたが、「パッチギ」の方は同じく朝鮮語で「突き破る、乗り越える、頭突き」という意味だそうです。「壁ノムコウへ」の次は「必死のパッチギ」かな。






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