輸入ゴマから残留農薬!?

テーマ:油甚本店
11/7の日本経済新聞社会面に「輸入ゴマから残留農薬」という記事が太字の見出しと共に掲載されておりました。胡麻油を主力商品としている当店としては看過できない記事内容であります。

概要は、国内消費量の99%以上を輸入に頼っているゴマから、基準値を超える農薬やカビ毒が検出されていることが判明(今年12回)し、厚生労働省が検疫前の全量検査命令を出した、というものです。なお輸入前検疫で見つかったために「国内には流通していない」ということで一安心です。

早速当店販売品の搾油メーカーに、当記事についての見解を確認いたしました。回答は以下の通りでありました。
1.胡麻の原産国は多岐に渡っており(アフリカ、南米、東南アジア、中国等)、同社でも10数カ国から輸入している。
2.各栽培農家あたりの収穫量が非常に少なく、流通経路も複雑である。
3.従って全入船ロットに対して、胡麻の残留農薬の一斉分析(国基準)を既に実施しており、基準値以上の数値が検出された場合は一切使用していない。

とりあえず安心というわけであります。なお、ゴマの輸入量は年間 15万トン前後で輸入先は各地に分散化の傾向があるようです。中国産は5年前には4万トン以上輸入されていたようですが、中国食品に対する不信感が強まったので現在は1万トン以下、とのこと。当店のお客様でも原料の産地を気になさる方が多く、特に中国への不信感は強いようです。

ところでメーカーの話では、ゴマは「農薬を使用しないことが前提となっているので基準値が極めて低い」のだが、「農薬使用が前提となっている菜種や大豆をゴマの基準で検査したら全量アウトになるであろう」と語っており、「流通量の少ないゴマにスポットを当て、より影響の大きい菜種や大豆の残留農薬から目を避けさせるための意図的なものすら感じられる」という言葉が妙に気になりました。



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