何のマネージャー?

テーマ:石油
先日、私どもの石油元売会社である新日石(エネオス)関西支店の担当部署のマネージャーが、わざわざ大阪から御挨拶にお越しになりました。かつては人事異動で交代があった場合、速やかに特約店、販売店回りをされましたが、当節では零細販売店まで足をお運びになることは、ほとんどなくなりました。

さて何年か前に従来「課」であったものが「グループ」に組織替えされたために、「課長」は「マネージャー」と称されるようになりました。「グループ長」ではさまにならないと思ったんでしょうね。

おかげで今までは「○○課長」と呼んでいたのが「マネージャー」と呼ばなくてはいけなくなったのですが、どうもしょうゆ顔の日本人の風采にはこの呼称は似つかわしくないので、ついつい「○○さん」と名前で呼ぶことが多くなりました。

確かに「マネージャー(manager)」というのは管理者という意味で、欧米では各種組織はもちろん野球の監督などもそういうように呼ぶようですが、日本においては「マネージャー」と言ってまず想像するのは、①部活動で部員の世話をしてくれる女子生徒および②芸能人の付き人の2種類ではないでしょうか。

従って名刺などを見て「マネージャー」などと書いてあると、どうも「部下を抱えて責任ある仕事をする管理者」というイメージはわかないのであります。会社によってはグループ制になって実際に仕事のやり方なども変ったところもあるようですが、大方は欧米の受け売りで単に「課」が「グループ」に「課長」が「マネージャー」になったところの方が多いようです。ちなみに「係」は「チーム」に係長は「チームリーダー」になることが多いようです。

で、社長や部長は「プレジデント」や「GM」になるのかというとそうはならず、「社長」は「社長」、「部長」は「部長」のようであります。課長や係長のような悲哀を含んだ響きがなく、そう呼ばれて快いからでしょうか。中には「CEO」なんて気取ってる人もいるようですが、平社員のことも「スタッ ふ~」とか何とか偉そうに呼ぶのでありましょうか。




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