<<最初    <前    2  |  3  |  4  |  5  |  6    次>    最後>>

好齢者たちの元気会集落

テーマ:まちづくり
「限界集落は、過疎化や少子高齢化で65歳以上の人口が半数以上を占める集落を指す用語。(中略)長浜市の場合、市内全276自治会中、「高齢化率50%以上」の限界集落は、意外にも市街地中心部の伊部町自治会一つのみ。12月28日現在、同自治会の高齢化率は50・74%。次いで南新町自治会の同47・36%と、限界集落は市街地に集中している。」

今年1月9日の近江毎夕新聞の記事であります。

今日は敬老の日。ハッピーマンデイなる無思慮な施策によって毎年日が変わるようになってしまいましたが、やはり敬老の日は9月15日というのが落ち着きがよく、しっくり来ます。

さて今年から副自治会長兼会計を拝命し、今日はこれから自治会長さんとともに、敬老の日の御祝配りに歩くことになっております。我が伊部町自治会は上記記事の通り長浜市唯一の「限界集落」ということで、33名のお年寄りが御祝の対象となっています。(ちなみに小学生未満ゼロ、小学生が1名、中学生2名、3人は同一世帯)

さぞかし活気のない所かと思われますでしょうが、商売をされている方が多いせいでしょうか、総じて我が町のお年寄りは皆さん元気でありまして、限界というより「元気会」集落と呼びたくなるほどです。

「老いはこうしてつくられる」(正高信男・中公新書)、「地域の力」(大江正章・岩波新書)という本に奇しくも同じ様な事が書かれておりました。すなわち
1.年寄りは年寄り扱いすることで生まれる。
2.高齢者の幸福はいかに自己実現の機会を確保できるかで、それは他人の期待に応えること
3.人間にとって出番があることが一番大事で、人を元気にするのは出番と評価

幸い、我が町には出番のあるお年寄りが多いということかと思われます。山組名も「翁山」。病気や寝たきりということなく「大往生」という幸福な最期が迎えられる好齢者のまちであり続けたいと思います。

お月見保険

テーマ:保険・金融
今宵は中秋の名月であります。毎年9月15日がその日だと子どもの頃は思っておりましたが、旧暦の8月15日ですから、現在では毎年日が変る事になり、今年は9月14日、昨年は9月25日で来年は10月3日だそうです。

さて何で「月」は「つき」って言うのかって思ったことありませんか?ちゃんと調べている人がいるんですね、こういうこと。月の語源はいくつか説があって、
1.明るさが太陽の次だから「つぎ」の意味とする説
2.一月に一度欠けてしまうことから光が「尽き」るという意味とする説
3.うさぎが餅を「搗いている」という説
があるそうです。

ラテン語で月は「ルナ(luna)」といいますが、ここから派生した英語のlunatic(ルナティック)には「狂人」や「精神異常の」という意味もあります。ラテン語で「月に影響された」の意があり、昔は月から発する霊気に当たると気が狂うとされたことからだそうです。

月を見ると狼男になるという例の話もその類でありましょうか。「神霊が乗り移った状態」を表す日本語の「憑く」も月に由来するのでしょうか。運がいい場合の「ツキ」も月なのでしょうか。こうなると「つき」がつく言葉は全部月の親戚かい、と思えてまいります。

さて、この時期は台風シーズンで、秋の長雨の時期にもかかりますので晴天率が低く、江戸時代の書物には「中秋の名月、十年に九年は見えず」という記述もあるそうです。ということで、今宵も見えないかもしれないので、お月見保険(のれん)を掛けてみました。

謎の調味料

テーマ:よもやま話
ここは長浜のとある居酒屋。大将、おかみさんの人柄もあっていつもお客さん一杯の繁盛店であります。先日は団体で行ったので2階の部屋に。そこで見つけた不思議な調味料
「シヨース」と書いてあるようです。
これは醤油か、ソースか、はたまた両者の混合なのか、と疑問はつきません。皆様もこの不思議な感覚、ぜひ味わって頂きたいものです。

タイ風じゃないけど

テーマ:よもやま話
今年の夏は各地でゲリラ豪雨の被害が相次ぎましたが、一方で台風が全く来んせん状態。

ちなみに今年の6-8月で

台風の発生7個(平年11.2個)
沖縄・奄美への接近2個(同4.4個)
本土(北海道、本州、四国、九州)への接近1個(同3.1個)
上陸ゼロ(同1.5個)

と平年を下回り、夏に上陸がなかったのは2000年以来、8年ぶり
だったそうです。


と思ったら長浜の駅前に来ていました。

うまいよ。

鬼界ヶ島

テーマ:曳山・歌舞伎
「元よりもこの島は鬼界ヶ島(きかいがしま)と聞くなれば、鬼ある処にて今生よりの冥土なり」

歌舞伎「俊寛」はこの謡いをもって幕が開きます。平成16年の曳山まつり。私は伊部町翁山の若衆筆頭を務め、その年「俊寛」を上演いたしました。若い成経と海女千鳥のために罪を背負い鬼界ヶ島に残る俊寛の、犠牲心と凡夫心の相交じった人間性を演出するラストシーンは実に感動的です。
(観光協会しみブロから無断借用)

それはともかく、ある時伝承委員会でご一緒させていただいている「S酒店」さんで「喜界島(きかいじま)」という焼酎を見つけ、名前につられて購入いたしました。黒糖焼酎なのですが、糖分が入っているのではないのにほんのりと甘く、臭みもなく、特に夏にロックや水割りで飲むには最適のお酒と感じました。

親戚の「K酒店」に問い合わせたところ、同じ蔵元の「由羅王」という黒糖焼酎があることがわかり、爾来愛飲し続けております。

さて三笠フーズという不届きな会社が毒米を流通させているというニュースが報じられましたが、何とその米が、件の「喜界島酒造」にも流れている事がわかりました。「宝山」という人気の芋焼酎を生産している西酒造もこれに該当し、同社は早速自主回収を決定しました。

「S酒店」さんと「K酒店」の双方に喜界島酒造の対応について確認いたしましたが、「当該米を用いて生産した分はまだ貯蔵タンク内にあり出荷しておらず、現在流通している分については問題ない」との連絡があったとのことで、一安心です。しかし小さな蔵元なので、貯蔵タンク内の製品を廃棄処分にすると、今後の供給が途絶えることが予想され、しばらくあの芳醇な黒糖焼酎を味わうことのできない日が続きそうです。

歌舞伎「俊寛」の中で、都に帰る船には乗せぬと使者に一蹴され浜辺に残された海女千鳥は次のような悲痛なセリフを吐きます。
「武士(もののふ)はもののあわれを知るというは、いつわりよ。鬼界ヶ島に鬼はなく、鬼は都にありけるぞや」

毒入りとわかっていながら流通させた三笠フーズの社長はまさに鬼であり、彼こそ島流しの刑に処するべきと思うのですが。
<<最初    <前    2  |  3  |  4  |  5  |  6    次>    最後>>

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2008/09      >>
31 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 1 2 3 4

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧