あそうで済むのか

テーマ:政治
自民党の総裁選挙。小泉元首相が小池氏を支援すると発表したものの、どうも麻生氏圧勝に大勢は決したように報道されております。しかし麻生氏の舌禍は政権を預かる人間としてどうなのかという懸念がつきまといます。つい先日も名古屋で「豪雨被害が岡崎や安城で良かった」などと不謹慎な発言がありました。

さて野中弘務という政治家がおられました。現在は引退されておりますが、官房長官や自民党の幹事長を歴任した人で「加藤の乱」を見事に鎮圧した強面の有力政治家でした。彼はことあるごとに「麻生太郎氏のような人間が総理総裁になるような事態は自分の命を賭しても阻止する」といった趣旨の事を語っており、テレビでその発言が放映されたこともあります。

私は4年前に出版された「野中弘務 差別と権力」(魚住昭・講談社)という本を読んで、野中氏に対する麻生氏の差別発言の事実を知ったのですが、テレビで野中氏が語っていたのはそのことだろうと想像しておりました。

「サンデー毎日」や「週刊朝日」がこのことに少し言及しておりましたが、総裁選挙までにテレビや大新聞などの他メディアがどのようにこの問題を扱うのか私は注目しております。

麻生氏の差別発言が事実なら、野中氏の言うように総理総裁になる資格はないと私は思いますが、麻生氏は平成17年2月に国会総務委員会の場で、その問題となった発言の事実を否定しています。(黄色の文字をクリックすると当該HPが出て来ます。<編集>→<このページの検索>をクリックし、検索する文字列に<野中>と入れれば、当該発言に関する質疑部分が出てまいります)

もしマスコミが麻生氏の否定を諒としたうえで、現在ほとんど取り上げていないのだとすれば、それはしょうがないのですが、さにあらず、「この問題をタブー視」していたり、「疑いはあるけれど、とりあえず見逃す」ただし「総理総裁になった後にスキャンダルとして取り上げるかもしれない」としたら大問題ではないかと思うのです。

もし麻生氏の差別発言が事実とした時に、国民が彼を総理総裁にふさわしくないと判断する可能性が高いのならば、総理総裁になる前に、そのことをはっきりさせておくべきで、総理総裁になった後にそのことでまた辞任するといったような無用な政治混乱を招く事だけは避けるべきだと思うのですが...。

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