高速どうよ

テーマ:石油
知人の話やコブログの投稿記事を見ていて、今夏は伊勢・鳥羽方面へ出かけた人が多いな、という印象を持ちました。船浅さんのブログに触発されて急に神道に目覚めたわけでもないでしょうし、赤福販売停止の反動とも思えません。

どうやら第二名神の一部開通がその大きな要因だと思われます。草津から亀山が高速で結ばれた事により、名神-第二名神-伊勢自動車道と高速道路で伊勢まで到達する事ができるようになりました。これまでは養老周りか鈴鹿越えだったわけで、実際の距離以上に伊勢は遠く感じられていました。大津や京都からも時間距離が短縮されたわけで、伊勢・鳥羽は近畿からの観光客が増加したに相違ありません。

私は但馬地方に車で行きましたが、同様に実際の距離以上に遠いと感じる所です。時間的に早いのは名神・中国・播但と高速道路を乗り継いでゆく南回りでしょうが、高速料金が高くつくので湖西から小浜に出て福知山まで舞鶴若狭道を使い、後は下道で行きました。距離は南回りより50kmほど短いので思ったより時間はかかりませんでしたが、やはり下道を走るのは疲れます。

高速道路はもうこれ以上要らないという風潮が支配的になりつつあります。実際テレビなどでほとんど通行のない北海道や東北の高速道路をいやというほど見せられると全国的にそうなのかと感じてしまうし、人相の悪い道路族の有力政治家たちは格好の悪役にまつりあげられてしまいます。

考えてみると地方に高速がこれ以上不要なのは、おそらく東京圏に住む都会住民にとってのことであり、彼らの利害が国民全体の利害のように扱われているような気がします。近畿圏だけでも紀伊半島や日本海側など、ここには高速道路があってもいいでしょうに、と思うところがいくつかあります。

塩野七生さんが「ローマ人の物語Ⅹ-すべての道はローマに通ず」に書いておられるように、ローマの繁栄はインフラ、特に道路の完備によってもたらされたものであり、現在の道路網もほぼこれが踏襲されている。つまり道路整備は現役世代だけが利益を得て、将来世代に負担だけをおしつけるような代物では決してないのだと。いずれにせよ「道路=悪、福祉=善」といった二元論に陥らないようにしたいものです。



*なお、これはガソリンを売りたいがための意見かもしれません。お気をつけ下さい。
                 -自分を客観的に見ている自分より

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