燃料電池と如水夫婦

テーマ:石油
昭和シェル石油が太陽光発電に1千億円投資であるとか、石油会社もいよいよ「脱石油」の方向に向けて舵を切り始めた感があります。私どもの元売である新日本石油も通称である「ENEOS」を逆から「SOENE」と並べ替えて「創エネ」に取り組むんだそうであります。

同社が最も力を入れているのが燃料電池なのですが、たまたま見ていた環境gooで同社新エネルギー本部のFC事業部長の話が載っておりました。

水素と酸素を反応させて水を作り出す時に発生する電気を取り出すのが『燃料電池』なのですが、酸素は空気中のものを利用するとしても、何故水素を「水」ではなく「石油や天然ガス」から取り出すんだと思います?

これに対する答えが面白かったのでご紹介いたしましょう。(ほぼ抜粋)

・水素は天然にはH2の形でほとんど存在せず、水素は水素化合物から取り出すしかないのだが、水素化合物で多いのが酸素とくっついた「水」と炭素とくっついた「炭化水素」(=石油や天然ガス)である。

・ところが、水はものすごく仲のいい夫婦のようなもので、分かれさせようとすると莫大なエネルギーが必要になる。分かれさせても、すぐまたくっついてしまい、水素というエネルギー源を得るのに、得られる以上のエネルギーを投入していたのでは意味がない。
 
・一方、炭化水素は、いわば離婚調停中の夫婦のようなもので、みずからの力で分かれようとしている。炭素自身がエネルギーをもっていて、そのエネルギーを利用すると比較的簡単に分かれさせることができる。したがって、水素も取り出しやすいということになる。

意外と「水臭い夫婦」の方が離れにくいのかもしれませんね。今日は妻の誕生日ですが、私どもも「如水夫婦」でありたいと思います。

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