<<最初    <前    1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

世渡り上手

テーマ:石油
暫定税率が来月から復活する見通しが強くなって参りました。消費者としてはせっかくガソリンが安くなったのに、ということでしょうが、我々業界は振り回されっぱなしです、とにかく。

さて福田首相は09年度から道路特定財源を一般財源化する方針を打ち出していますが、これに対して渡文明石油連盟会長は業界の立場から次のように表明しています。

1.ガソリン税について我々は「道路を造るためです。車を運転するのだから我慢してください」と消費者にお願いし、納税してきたのだから、突然道路以外に使えるようにするなら私たちがウソをついてきたみたいだ。

2.まず必要な道路を決め、そのうえで税収が余るのなら上乗せ税率を維持したまま一般財源として使うのか、上乗せを廃止するのか国民に問うべき

3.業界としては道路への必要性がなくなれば課税はやめるべきで、国民全体にかかわることは広く国民が負担する消費税の増税でまかなうべき

4.環境税への転換に関しては、ガソリン使用量の地域格差が大きく、税負担の地域間不公平が生まれる。

一般財源化については政治が決める事なんで業界として非難はされないでしょうが、とにかく高いガソリンか消費税増税かということでしょうね、つまるところ。

ちなみにこの石連会長の渡(わたり)さんという御仁、日本石油の常務時代に「世渡り常務」と揶揄していた事があったのですが、その後 社長→会長→石連会長→経団連副会長と本当に上手にお渡りでございます。

ショップリングの今

テーマ:よもやま話
皆さんショップちゃんって知ってますか?何、なつかしい?聞いた事ない?その反応であなたの齢がわかります。

先日、日専連中央地区連近畿支部代表者会議といういかめしい名称の会議に出席して参りました。日専連というのは早い話が全国のショップちゃんの店の集まりであります。その近畿支部というわけですから大阪やら京都やらから、ぎょうさん集まったんですやろな、とお思いでしょう?

実は出席単会は神戸と長浜のみで、しかも神戸会が解散するのでその慰労会と残った長浜会の身の処し方について考える会議でありました。ショップちゃんは、高度成長期の昭和40年代頃には隆盛を極め、当地でも有名歌手の歌謡ショー開催、招待旅行、ショップちゃんシールなど地元のお客様にさまざまな販促・謝恩事業を提供して来たのですが、その役割は終りに近づいているようです。

「ショップリングのお店」などと呼んでいましたが、考えてみればShop ring などという英語はありませんよね。どうやら専門店連盟の英語 Shop league =ショップリーグがなまってショップリングになったようです。何かリングの方が輪になっているようで親近感があったんでしょうね。

今では事業は行なわず、協同組合は不動産管理団体として存続するのみですが、青年部(年齢的には30歳から55歳位)は、最も気のおけない仲間の集まりとして強い結束をもって交流を続けています。そしてマルセンツーリストという旅行会社は専門店会加盟店が出資している会社です。まもなくゴールデンウィークです。旅行にお出かけの際は是非ともマルセンツーリストをご利用下さい。

言葉の軽重

テーマ:よもやま話
光市の母子殺人事件の高裁判決が出ました、「死刑」と。

世論は圧倒的にこの判決を支持するものと思われますが、一部新聞では本村さん側へ過度に同情するTV報道にかたよりがあったと指摘しています。私は判決を支持する一方で、やはり今のTV報道はあらゆる事象に対して国民感情を過度に煽る危険があると感じます。

それにしても本村さんの言葉は重いです。「死刑という残虐な行為をしなくてもいい、加害者も被害者も生まれなくてもよい社会を作り出すための大きなきっかけとなって欲しい」。アルカイダの友人の友人とうそぶき、死刑執行のベルトコンベア化を提唱する某法務大臣の軽さと余りに対照的です。

「人生とは偶然を必然にする過程である」。これも本村さんの言葉です。偶然と見えた事件も社会を変える必然だったのだと後で歴史が検証する、そのために頑張るのだと。

猫招き?

テーマ:油甚本店
長浜の商店街のお店には、いろいろ面白い看板が揚がっておりますが、以前「北近江あわあわ記」というブログの中で弊店の屋根看板がとりあげられた事があると聞きました。

この看板なんですが

これは一体何で、油屋とどういう関係があるのか?というお話だったようです。

結論から申し上げますと、この看板は昔、菜種油を絞るのに用いられていた「油搾木(あぶらしめぎ)」という道具の「貫(ぬき)」という部分を使っているのです。

昔は下の絵のような方法で油を絞っていたわけですね。従ってこの看板にも油が染み込んでいるような跡が残っています。

巨大なかつお節ではないかと言った人がいたようですが、それじゃ「まねき猫」ならぬ「猫招き」になってしまいますね。

金人類が操るUSJと原油

テーマ:石油
「USJ変ったな」と先日遊びに行って感じたのだが、その翌日の朝日新聞の記事を読んで得心。

数年前に訪れた時は、開業時に比べて待ち時間がはるかに短くなりアトラクションには次々乗れるのだけれども何か充実感に欠けるなあと思ったものだった。それに比べると今回はごった返しの混雑で待つ事待つ事、それでも待ち時間用にこしらえられた小道具をくまなく見ながら、こんなものも置いてあったのかと改めて感じたり。

「V字回復に外資の力」という新聞の見出し。市の第3セクターとして開業して以来赤字が続いていたが、この2年間にアトラクションが次々と増えて06年度には38億円の黒字を初めて計上し07年度は62億円の黒字が見込まれているという。ゴールドマンサックス社という外資の参入による経営方針の変更が大きな要因といわれる。

実はこのゴールドマンサックス社(GS)は原油先物市場でも相場形成に大きな影響を与えているトレーダーで「原油価格は105ドルまで上がる」と原油市場への積極的な投資を働きかけ、実際相場もほぼ同社の指摘通り上がり続けたという事実がある。サブプライムで損失を被っていない数少ない投資会社という信頼度が市場の支持を得ているのかもしれない。

再び戻ってUSJ。待ち時間なくアトラクションに乗れるという「エクスプレス・パス」。以前は制限付だが無料でほぼだれもが平等に得られたのに、これが4枚や7枚つづりのブックレットになり、有料(しかも結構高額)となった。長時間列を成して待っている所にお金持ちがすいすいと涼しい顔で入っていくのを見るのはちょっと不快感。

社会主義の崩壊以降、圧倒的な波となって世界を跋扈する市場原理主義と、いたるところで顕在化する経済格差。まさにゴールドマン(金人類)の時代なのだろうか。
<<最初    <前    1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2008/04      >>
30 31 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 1 2 3

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧