ウィンドウも祭り

テーマ:曳山・歌舞伎
先日南側のウィンドウを紹介いたしましたが、本日は北側君(公明党幹事長ではありませんよ)をご紹介させていただきます。

商品関係はすっぽり撤去して、すっかり曳山まつりでございます。よく見えないと思いますが上段には各山組が演ずる演目の錦絵を飾り、下段でその演目の見所を解説しております。商売を犠牲にして祭とは頭おかしいんちゃうか、とお思いでしょう?その通りですので言い訳はいたしません。

では折角ですのでウィンドウ内をここに再現いたしましょう、ご迷惑でしょうけど。

まずは青海山。演ずる芸題は「鬼一法眼三略巻 菊畑」でございます。
虎の巻を狙って、菊畑が盛りの鬼一法眼の館に入りこんだ奴智恵内(鬼三太)と奴虎蔵(牛若丸)。牛若と智恵内のノリのせりふの華麗さが特徴で、目の覚めるような絢爛とした躍動性が楽しめる。最近では平成18年(2006)に鳳凰山が上演している。

続きまして諌皷山は「京人形左彫」
左甚五郎が想いを懸けた遊女に似せて彫った京人形に魂が入って動き出したという伝説に基づいた舞踊劇。懐に鏡を出し入れすることで京人形が堅い男(甚五郎)の所作から柔らかな花魁の振りに移る変化が眼目。昭和59年(1984)に同町が演じて以来24年ぶりの演目。

それから「義経千本桜 河連法眼館の場」を演じるのは春日山
春日山前回上演の「吉野山」の続きで俗に「四の切」と呼ばれる場面。佐藤忠信を名乗る二人の者。この詮議を静に委ねる義経。初音の鼓を打つと正体を現した忠信は狐の化身で、親狐の皮の鼓を慕う子狐の哀れさが見せ所。曳山では同町が平成8年(1996)に上演している。

最後に控えしは月宮殿の「碁太平記白石噺 新吉原 揚屋」なりけり。
華やかな吉原の廓に全盛を誇る傾城の姉宮城野と奥州から訪ねてきた田舎弁丸出しの妹信夫の対照が面白く、因業と相場の決っている女郎屋の亭主惣六の思いもかけぬ厚い思いやりも見所。曳山の外題としては、平成2年(1991)に諌皷山が上演している。

ご退屈、いや、お楽しみいただけたでしょうか。

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