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塔と宮殿

テーマ:曳山・歌舞伎
「塔と宮殿」と聞いて皆さん、特にロマンティストのあなたはパリの「エッフェル塔」と「ベルサイユ宮殿」を思い浮かべられることでしょう。

しかしここは長浜、しかも今は曳山祭の真っ最中。それはパリの出来事ではありません。

じゃーん、どうです。ここは駅前通りと北国街道の交わる交差点。写っているのは長浜で最も愛されている塔「長浜タワー」と長浜の曳山の中で亭(ちん)が最も美しいとされる「月宮殿」。まさに塔と宮殿の出会いです。

登り山途中の月宮殿。この交差点でしばらく動かなくなってしまいました、特に障害物もないのに。よく見ると曳山の後方で進行方向の逆に引っ張っている不届者達を発見。まさに山を挟んでの「綱引き」状態です。

「月宮殿」「萬歳楼」「猩々丸」という「山」のつかない南3町は、山曳きの相互協力を行なっているのですが、これを見ますとお互いに引き合っているのは「山」ではなく「足」ではないのかと思えてしまいます(笑)。どうか道中事故のないことをお祈り申し上げます。

三番叟見ん

テーマ:曳山・歌舞伎
曳山祭では一番籤を引きますと、その町は三番叟を演じる栄に浴することができます。以前はくじ取りが終った後自町の子どもにあわてて練習させる、まさに即興でしたが、近年では市内から希望者を募集し抽選で演者が選ばれ、充分練習する時間が与えられるようになっています。

今年の三番叟演者は西島君。なお三味線奏者は長浜西中3年の島上君。彼もかつて名役者でしたが、今は下村賀祝先生のもとで三味線の猛稽古に励み、今回ひのき舞台に立つことになりました。


さてこちらは田町月宮殿の主役二人。左側信夫役の久保寺君が昨年、右側宮城野役の高木君が一昨年三番叟を演じました。三番叟に応募するような子どもは山組外でも祭に関心があって芸心もあるので、後年役者として起用される事が多くなりました。西島君も来年何処かの町で役者として出場するかもしれませんね。

「一番引いて何で三番叟なのか?」とか三番叟について各種疑問がある方は以下のサイトを御覧下さい。
http://hanamochiya.hp.infoseek.co.jp/sanbasou.html

さてここで問題です(上記サイトを見ても答えは書いていません)。

長浜では曳山祭の時期に「さばそうめん」を食べる習慣がありますが、これは「三番叟見ん」に由来して
 1.いる
 2.いない
 3.関心なし

大胆に籤順予想

テーマ:曳山・歌舞伎
今日はいよいよ曳山祭の籤取式でございます。昨晩は裸参りの迎え囃子から起し太鼓へと流れ込みまして、午前3時就寝、6時起床。御幣迎えを終えて今朦朧としながらブログを書いておりまする。

非常に不謹慎ではございますが、神様の思し召しを大胆に予想してみたいと思います。私の理論でいきますと、
1)諫鼓山 2)月宮殿 3)春日山 4)青海山 となります。

どんな理論やいな?と来ますか。

4町ずつの出場となった昭和35年以降の籤順の平均をとりますと、青海山が1.94、春日山が2.47、月宮殿が2.63、諌皷山が2.88となります。一回一回の確率は1/4に変りはないのですが、大数の法則によりますと籤取の回数が多くなればなるほど、平均は2.5に近づくはずであります。

従いまして、これまでの平均値の逆順を今回の予想にしているだけの単純なことなんですが、2年前は確かこの方法で的中いたしました。それにしても青海山の1.94は頭抜けています。ちなみに過去16回のうち1番が7回もあります。籤取り人としては1番なら正解、はずれても青海。

皆様の予想はいかがでしょうか?


のれんが好き

テーマ:油甚本店
唐突ですが「のれん」が好きなんです、私。場所を隔てているようで、中が透けて見えたりして、空気は通い合っているみたいな、そんないい加減なところが日本らしくて。

漢字で書くと「暖簾」つまり「暖かいすだれ」ですな。私は暖かいのより涼しげな麻ののれんが好きで、今は季節に合わせて桜柄ののれんを掛けています。

毎年アインで1枚ずつのれんを買うのが恒例となってきました。以前は京都の森岡もん子さんのを買っていたのですが最近参加されなくなり、今は同じ京都の今成さんの作品が一番の好みです。(桜ののれんも今成さん作)

「のれんを守る」「のれん代」と言うように「のれん」には「信用」や「営業権」という意味もあり商売には欠かせない言葉ですが、一方で「悪い品をごまかして売りつける商人」のことを「暖簾師」というそうであります。のれんを傷つけるようなことはしたくないものです。

ウィンドウも祭り

テーマ:曳山・歌舞伎
先日南側のウィンドウを紹介いたしましたが、本日は北側君(公明党幹事長ではありませんよ)をご紹介させていただきます。

商品関係はすっぽり撤去して、すっかり曳山まつりでございます。よく見えないと思いますが上段には各山組が演ずる演目の錦絵を飾り、下段でその演目の見所を解説しております。商売を犠牲にして祭とは頭おかしいんちゃうか、とお思いでしょう?その通りですので言い訳はいたしません。

では折角ですのでウィンドウ内をここに再現いたしましょう、ご迷惑でしょうけど。

まずは青海山。演ずる芸題は「鬼一法眼三略巻 菊畑」でございます。
虎の巻を狙って、菊畑が盛りの鬼一法眼の館に入りこんだ奴智恵内(鬼三太)と奴虎蔵(牛若丸)。牛若と智恵内のノリのせりふの華麗さが特徴で、目の覚めるような絢爛とした躍動性が楽しめる。最近では平成18年(2006)に鳳凰山が上演している。

続きまして諌皷山は「京人形左彫」
左甚五郎が想いを懸けた遊女に似せて彫った京人形に魂が入って動き出したという伝説に基づいた舞踊劇。懐に鏡を出し入れすることで京人形が堅い男(甚五郎)の所作から柔らかな花魁の振りに移る変化が眼目。昭和59年(1984)に同町が演じて以来24年ぶりの演目。

それから「義経千本桜 河連法眼館の場」を演じるのは春日山
春日山前回上演の「吉野山」の続きで俗に「四の切」と呼ばれる場面。佐藤忠信を名乗る二人の者。この詮議を静に委ねる義経。初音の鼓を打つと正体を現した忠信は狐の化身で、親狐の皮の鼓を慕う子狐の哀れさが見せ所。曳山では同町が平成8年(1996)に上演している。

最後に控えしは月宮殿の「碁太平記白石噺 新吉原 揚屋」なりけり。
華やかな吉原の廓に全盛を誇る傾城の姉宮城野と奥州から訪ねてきた田舎弁丸出しの妹信夫の対照が面白く、因業と相場の決っている女郎屋の亭主惣六の思いもかけぬ厚い思いやりも見所。曳山の外題としては、平成2年(1991)に諌皷山が上演している。

ご退屈、いや、お楽しみいただけたでしょうか。
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