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マジカルナンバー72

テーマ:保険・金融
今日は7月2日。ということでご存知の方もたくさんいらっしゃるかとは思いますが、知らない人のためにマジカルナンバー、つまり不思議な数字「72」のお話。

昔むかし、あるところに72という...という話ではありませんよ。ある一定の金利の元で、元金が2倍になるのに要する年数が72という数字で簡単にわかるというものです。正確にというわけではなく、おおよそですが。

例えば金利が3%だとすると72÷3=24年で元金が倍になる。6%なら72÷6=12年、8%なら9年というわけです。住宅ローンなどで、期間25年で利率3%で借りると、金利も含めた総支払額は借りたお金のおよそ倍になってしまうわけですね。

平成3,4年当時、定期預貯金金利が6~7%と高かりし頃に今は民営化してしまった郵便局の10年満期の定額貯金に預けておかれた人々は、今から6,7年前に「あれまー、貯金が倍近うなったるがなー」と歓喜の声をあげて満期金を手にされたに違いありません。

今はどうです?預金利息0.35%ですか。
倍になるには72÷0.35=?で200年以上かかってしまいますね。あきらめましょうね。えっ、信じたくない?どうぞななじゅうに、いやご自由に。

大垣共立戦術

テーマ:保険・金融
大垣共立銀行という一風変った銀行がある。長浜にも支店があるのでその存在を知る方も多いと思う。

その大垣共立銀行が今度は「美容限定ローン」を始めたらしい。対象は20~65歳の女性で美容整形、エステティック、脱毛、歯の矯正、美容器具の購入などを想定しており、女性行員だけの専用チーム「女性応援プロジェクト」による自主開発商品の第1弾とのことである。

数年前にも、離婚に関連する慰謝料、財産分与資金、裁判等の費用に利用できる「離婚ローン」を発売したり、ATMスロットゲームサービス も提供している。行員を見る限り皆謹厳実直そうで、とてもこうした際物を扱う連中とは思えないのだが...。

やはり頭取である土屋 嶢(つちや たかし)氏の才覚によるところが多いように思われる。氏は土屋家からは3人目の頭取であり、マスコミへの露出度も高く、共立会の新年会等ともなるとわざわざ長浜まで足をお運びになり、会員との懇ろな会話を楽しむ社交家でもある。

その頭取も語るように、一連の奇をてらったようなような商品は当然のことながら批判も多いけれども、それらにより「大垣共立銀行」の知名度は著しく上昇し、広告宣伝費と考えれば実に低コストである。実際、大垣共立銀行の顧客満足度は高く、2005年度のダイヤモンド社の調査では顧客満足度で全国第一位に選ばれている。

「商品の宣伝でなく会社宣伝のための商品を生み出す」こういうのをマーケティング用語でなんというのか知らないが、もし横文字であるとするならば、「大垣共立戦術」と和訳したい。

最後に岐阜県には「十六銀行」という滋賀県でいうと「滋賀銀行」のようなガチガチバンクがあり、大垣共立銀行は同行に対し強烈なライバル心をもって挑んでいるらしい。ちなみに本店ビルは17階建てでこれは「十六を超える」という意味があるらしい。

加油(中国語でガンバレ)!大垣共立。

融通きかん

テーマ:保険・金融
先日某銀行に赴き、保険代理店の口座から手数料分を出金し自社の口座に振替えるという手続を窓口でお願いした。保険代理店名義は「○○○○損害保険株式会社 代理店 株式会社△△ 代表取締役 ××××」と長いため、以前は専用のゴム判があったのだが、保険会社の社名が合併で変ってからは変更部分だけを切り取って手書きで書くようにした。

ところがうっかり「損害」と書くのを漏らしてしまい○○○○保険会社と続けて書いてしまったので訂正印を求められた。「払出票を自店で書いて持参したので印鑑は持っていない」と言うと「ついでの時に印鑑を持ってまたお越し願えませんか」と言われる。金額の間違いであればアーもウーもないのだが、ただ文字を書き入れるのに訂正印が要る事に納得が行かず食い下がる。

何でも文字が横一列に並んでいればいいが、下の段などに書き加えると後で書き入れたことがわかるので具合が悪いのだそうである。窓口の女性は上司にお伺いをたててくれたが結果は同じだった。「それなら口座を解約する!」とつい口走ったら、その上司はあわてて「ではお店まで訂正印をいただきに参ります」と言い実際雨の中徒歩で来てくださった。気の毒になり帰りは車で送った。

窓口の女性も上司も間違ったことは一つもしておらず、彼らからすれば私こそが理不尽な客である。しかし見ず知らずの者ならともかく、常々出入りしており氏素性もはっきりしている者に対して余りに融通が効かなさすぎではないか。金融庁の方に目が行き過ぎて責任回避のためのシステム作りに明け暮れているのは銀行のみならず保険業界も含めた金融業界に共通である。いつの間にか金融機関は「融通きかん」になってしまった。

「ぼちぼち結論」(養老孟司 中公新書)より
『この国はナァナァでマアマア...それが幸せということを理解できない人が増えたから規則をつくりたがる』

キレると恐い自賠責

テーマ:保険・金融
油甚本店の宣伝をしようと思って始めたブログなのに、他に書きたいことが次々と現れるので、なかなか本題に移れなくて困っています。ということで今日もまた他事を。

油を売る傍ら、損害保険の代理店もやっているんです、ひっそりとね。実はガソリンの陰に隠れておりますが、自賠責保険が4月1日から値下がりいたしました。諸物価高騰の折、珍しいんですが、交通事故が減少していることが要因のようです。飲酒運転の罰則強化が大きく貢献しているものと思われます。

自賠責は被害者を守るための保険で、死亡の場合最高3000万円が保障されるのですが、これでは不安なので普通は任意保険に加入し対人無制限に加入するのが一般的で、おそらく皆さん保険会社あるいは代理店に勧められるままそうなさっていると思います。

代理店の分際でふと思ったんです、次のように。つまり、1.自賠責をいっそのこと無制限にして任意保険から対人をはずせばいいじゃないか。あるいは、2.任意保険に加入して対人無制限かけている場合は、自賠責保険料分返還してくれてもいいじゃないか、と。

どうも二重取りされている、いや保険会社側の立場に立てば二重取りしているようで寝覚めが悪いのです。だれか明快な回答をお持ちの方よろしくお願いします。

ちなみに現制度では任意保険は自賠責を超える分の上積み保障ですので、「任意保険で無制限入っているから自賠責が切れていても大丈夫」は間違いです。その場合(あってはならない事ですが)仮に5000万円の人身事故を起こしてしまうと、自賠責でカバーされるはずの3000万円は自己負担となるので注意しましょう。
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