No Bush
テーマ:言葉・漢字
2008/11/06 09:47
まもなくボジョレー解禁の季節がやってまいりましたが、英語で
Good wine needs no bush.
ということわざがあるようです。この場合のbushはツタの枝という意味で、昔居酒屋では「ワインがありますよ」という印の看板として、この枝を門口に掲げたそうです。
ことわざの意味としては、「本当にいい酒を準備していれば、わざわざ看板を掲げていなくても人は集まってくる」ということです。これはもちろん商売にも適用できますし、人間は内面が充実していれば、外見にかかわらず人望が得られる、ということにもなりましょう。
さて、アメリカ合衆国国民が今回下した審判は、まぎれもなく「No Bush」でありました。合衆国が熟成した良質のワインとして再び生まれ変わることを願わないわけにはまいりません。
Good wine needs no bush.
ということわざがあるようです。この場合のbushはツタの枝という意味で、昔居酒屋では「ワインがありますよ」という印の看板として、この枝を門口に掲げたそうです。
ことわざの意味としては、「本当にいい酒を準備していれば、わざわざ看板を掲げていなくても人は集まってくる」ということです。これはもちろん商売にも適用できますし、人間は内面が充実していれば、外見にかかわらず人望が得られる、ということにもなりましょう。
さて、アメリカ合衆国国民が今回下した審判は、まぎれもなく「No Bush」でありました。合衆国が熟成した良質のワインとして再び生まれ変わることを願わないわけにはまいりません。
へんなかんじ
テーマ:言葉・漢字
2008/09/02 09:30
行って参りました、速水伊豆神社八朔大祭。幡母衣(ばんばら)行列は昭和63年9月1日以来20年ぶりとの事で、一帯は多くの見物客で賑わっておりました。
私の娘は、まさに20年前のその日に生まれました。つまり昨日20歳になったわけです。確か8月22日が予定日だったのに、なかなか出て来なくて、10日ほど遅れて「震災記念日」に生まれました。当時東京に居たのですが、生まれた病院が何と「虎ノ門病院」。ちょっと格好いいですよね。
あまり書くと嫁のもらい手がなくなるので書きませんが、震災記念日が誕生日にふさわしい娘ですわ。じっとしておりません、ばんばら娘です。とにかく成人したというのが実感がわかず、何か「へんな感じ」です。
その娘が夏休みでついこの間まで帰省しておりましたが、「おとんにお土産!」と本を買って来てくれました。何やら見たことのない漢字がいっぱい書かれております。
いつまでも子どもだと思っていたのですが
態度がでかいとおこられて
母親の気も知らず
しかられるとこんな顔して
してないで
見つけろよ
本の名は「漢和辞典に載っているヘンな漢字」でした。(なお実際の意味は異なります)
私の娘は、まさに20年前のその日に生まれました。つまり昨日20歳になったわけです。確か8月22日が予定日だったのに、なかなか出て来なくて、10日ほど遅れて「震災記念日」に生まれました。当時東京に居たのですが、生まれた病院が何と「虎ノ門病院」。ちょっと格好いいですよね。
あまり書くと嫁のもらい手がなくなるので書きませんが、震災記念日が誕生日にふさわしい娘ですわ。じっとしておりません、ばんばら娘です。とにかく成人したというのが実感がわかず、何か「へんな感じ」です。
その娘が夏休みでついこの間まで帰省しておりましたが、「おとんにお土産!」と本を買って来てくれました。何やら見たことのない漢字がいっぱい書かれております。
いつまでも子どもだと思っていたのですが
態度がでかいとおこられて
母親の気も知らず
しかられるとこんな顔して
してないで
見つけろよ
本の名は「漢和辞典に載っているヘンな漢字」でした。(なお実際の意味は異なります)
暑くない字
テーマ:言葉・漢字
2008/08/15 08:35
今年の夏は暑い。とにかく暑い。ひたすら暑い。
それにしては、「暑い」という字はさほど暑そうでない。同じ「あつい」でも「熱い」は「あっちっち」という感じがする。それはお前がそう感じるだけだ。「暑い」でも十分に暑く感じる、という人もいるだろうけど、とにかく自分はそう思ったので何故だか考えてみた。
「熱い」には下に点々が四つついている。これが「あつさ」の源だ。「れんが」もしくは「れっか」という部首で火を現しているそうだ。道理で熱いはずだ。
一方の「暑」には「日」つまり太陽がついているが、これだけではあたたかいかもしれないけれどあつくはない。「日」の下に「者」だもんね。日かげ者、むしろ寒いじゃん。これってどうよ。
調べてみた。
暇だね、というのは結論聞いてからにしろ。
「日」の下の「者」はただの「者」、つまり「ただ者」ではなかった。これは「煮る」の源字であったのだ。「煮る」はあついよね。それならわかる。最近の暑さはカレーや肉じゃがの中で煮られるに匹敵する暑さだ。上が「日」で下は「煮」。これは最強の暑さだ。
「暑い」という字の「暑さ」に物足りなさを感じていたけど、「暑さ」にも別のシテンが必要だった。
それにしては、「暑い」という字はさほど暑そうでない。同じ「あつい」でも「熱い」は「あっちっち」という感じがする。それはお前がそう感じるだけだ。「暑い」でも十分に暑く感じる、という人もいるだろうけど、とにかく自分はそう思ったので何故だか考えてみた。
「熱い」には下に点々が四つついている。これが「あつさ」の源だ。「れんが」もしくは「れっか」という部首で火を現しているそうだ。道理で熱いはずだ。
一方の「暑」には「日」つまり太陽がついているが、これだけではあたたかいかもしれないけれどあつくはない。「日」の下に「者」だもんね。日かげ者、むしろ寒いじゃん。これってどうよ。
調べてみた。
暇だね、というのは結論聞いてからにしろ。
「日」の下の「者」はただの「者」、つまり「ただ者」ではなかった。これは「煮る」の源字であったのだ。「煮る」はあついよね。それならわかる。最近の暑さはカレーや肉じゃがの中で煮られるに匹敵する暑さだ。上が「日」で下は「煮」。これは最強の暑さだ。
「暑い」という字の「暑さ」に物足りなさを感じていたけど、「暑さ」にも別のシテンが必要だった。
豊かさを示す
テーマ:言葉・漢字
2008/05/14 09:20
昨日、琴古主さんのブログを読んだら、杉浦日向子さんのことに言及されていました。
http://blog.ko-blog.jp/hyakkituredure/kiji/1623.html
彼女はまるで江戸時代に生きていたかのように当時のことをわかりやすく説得力をもって説明してくれる人でした。
残念ながら早世されてしまいましたが、彼女の著作「お江戸風流さんぽ道」の中に書かれていた印象的な文を紹介したいと思います。
『過去から現在、そして未来へ、暮らしは変化していますが、人々の心は同じです。江戸の寺子屋の教育の基本はただひとつ「禮(れい)」でした。禮を尽くす人になれと教えていたのです。禮とは豊かさを示すと書きます。豊かさとは心の豊かさで、自分自身の心が満足していなければ、他者を敬ったり許したりできないということです。何でもある現代に欠けているのは、この禮かもしれません』
確かに金銭的な豊かさばかりを追い求める現代の学校教育、さらに家庭において、「禮」ということが軽視されているように思えてなりません。自分自身への反省もこめて....。
http://blog.ko-blog.jp/hyakkituredure/kiji/1623.html
彼女はまるで江戸時代に生きていたかのように当時のことをわかりやすく説得力をもって説明してくれる人でした。
残念ながら早世されてしまいましたが、彼女の著作「お江戸風流さんぽ道」の中に書かれていた印象的な文を紹介したいと思います。
『過去から現在、そして未来へ、暮らしは変化していますが、人々の心は同じです。江戸の寺子屋の教育の基本はただひとつ「禮(れい)」でした。禮を尽くす人になれと教えていたのです。禮とは豊かさを示すと書きます。豊かさとは心の豊かさで、自分自身の心が満足していなければ、他者を敬ったり許したりできないということです。何でもある現代に欠けているのは、この禮かもしれません』
確かに金銭的な豊かさばかりを追い求める現代の学校教育、さらに家庭において、「禮」ということが軽視されているように思えてなりません。自分自身への反省もこめて....。