えびす講考

テーマ:まちづくり
昨日はうちの商店街の総会が行われ、決算・予算、事業報告・事業計画が承認されたのですが、商店街と言っても昔のような特別の大売り出しというものは無くなりましたね。

その最たるものが「えびす講」。昔は毎年11月終わりの勤労感謝の日前後に商店街こぞって大売り出しを行なったものですが、現在は伝統を守って今も引き続いて売り出しを行なっている店も「中にはある」という程度。

総会の一週間ほど前に開催された理事会で、アロマ大使さんが「売り出しはもう行われていないのが実情やけど、各商店街の理事長が集まって豊国神社(恵比須宮)でお祓いはずっとしてもろてますやん。あれは商売の神様に感謝するというか何か宗教的な意味合いがあるんやと思うんやわ」と。

ほうほうなるほど、と帰って調べてみますと、そもそも10月は神様は皆出雲に出かけてしまい不在になることから神無月と呼ばれるわけですが、神様の中には出雲に行かない所謂「留守神」がいらっしゃるらしく「恵比寿様」もその一人、いやその一神とのこと。

で、一年の豊穣、商売繁盛に感謝するということでえびす講が行われるようになったんでしょうけど、これは10月に行われたり11月に行われたり、はたまた十日戎という形で新年に行われたりと様々。

長浜の商店街は元来収穫後に懐が豊になった湖北のお百姓さんの買物需要に応えるため、11月終わりにえびす講売り出しを大々的に催したのでしょうが、世の中の産業構造が変化するとともに、次第に歳末大売り出しなどにウェイトが移っていったのでしょう。

最近は歳末もお正月も無くなって、年中売り出しがあるようなないようなメリハリのない世の中になってしまいました。今や商店街は観光客さんが来なかったら神無月どころか「客無月」の連続ですがな。

昔はえびす講になるとアーケード内にえべっさんの大きな顔が並び、12月になるとサンタさんに変わったことを覚えています。売り出しはともかく、あのでっかい顔の吊り下げは復活してほしいな、と思ったりもします。

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