主客転倒
テーマ:油甚本店
2012/08/17 09:01
事務員さんがお盆休みを取られておりますので、14~16日の3日間はずっぺりこっぺりと本店の店番。息子にしばし店番を任せて、こっそり奥で涼んでおりましたら、「マシン油ちょうだいな」というお客さんの声が店から聞こえて参ります。
マシン油ってあったっけ?うん、確か前は置いてあったけど、買う人少ないからやめたんでなかったっけ?などと考えてるうちに息子が母を探しに中へ入ってきて、「おばあちゃ~ん」と呼ぶや否や、密かに佇む私の姿を見つけて「あ、お父さん、居たんか。あのぉ~、マシン油てある?」
いやいや、息子よ。おばあちゃんを探したのは正解や。お父さんも知らんのや。呼ばれてひょこひょこ出てきた母に「マシン油ってあったっけ?」「いや~、前は置いたったんやけどなぁ。買う人あんまりあらへんし、売るのやめやんたかもしれんなぁ」。しまった、思考回路が親子で一緒だ。
とりあえず、店に出ますと、スクリューキャップのコーヒーの空き缶を2つ持ったおっちゃんが、「これにマシン油入れてくれ」と。「マシン油ですかぁ。前はあったんですけどね、今はどうやったかな~」。
本店では、食用油や灯油以外にもホワイトガソリンやスピンドル油などの潤滑油を一部扱っているのですが、老番頭さんは居なくなったし、事務員さんも休みやし、わからへんがな。エエかげんな店主ですな。
とりあえず、灯油の1斗缶やホワイトガソリンの入れてある保管庫を覗いて、「ここにあるかなぁ~?」と探しますと、背後からそのお客さん、「そことちゃう、そっちや」ともう少し奥の方を指さされます。「え?どれ?」「ほれ、ほこに蓋したるやつよ」。
見ると、オイルの缶みたいのにポリバケツの蓋がしてあって、消えかけたマジックの字で「マシン油」て書いてます。「あ~ん、これか。これ、どやって入れるんやいな?」「そこに升があるやろ」。はいはい、確かに一合升が置いて升。「漏斗もあるやろ。これに2合は入らんで、1合ずつ2つに入れてえな」
「いや~、お客さんの方がよう知ってやありますやん」。「ほうや、時々買いに来るでな」「おおきに。ほんで、これ何に使わあるん?」「これはな、チェーンソーやら、草刈機に使うの」「あ~ん、そうだったんですかぁ」。これが、ホンマの主客転倒ですな。
マシン油ってあったっけ?うん、確か前は置いてあったけど、買う人少ないからやめたんでなかったっけ?などと考えてるうちに息子が母を探しに中へ入ってきて、「おばあちゃ~ん」と呼ぶや否や、密かに佇む私の姿を見つけて「あ、お父さん、居たんか。あのぉ~、マシン油てある?」
いやいや、息子よ。おばあちゃんを探したのは正解や。お父さんも知らんのや。呼ばれてひょこひょこ出てきた母に「マシン油ってあったっけ?」「いや~、前は置いたったんやけどなぁ。買う人あんまりあらへんし、売るのやめやんたかもしれんなぁ」。しまった、思考回路が親子で一緒だ。
とりあえず、店に出ますと、スクリューキャップのコーヒーの空き缶を2つ持ったおっちゃんが、「これにマシン油入れてくれ」と。「マシン油ですかぁ。前はあったんですけどね、今はどうやったかな~」。
本店では、食用油や灯油以外にもホワイトガソリンやスピンドル油などの潤滑油を一部扱っているのですが、老番頭さんは居なくなったし、事務員さんも休みやし、わからへんがな。エエかげんな店主ですな。
とりあえず、灯油の1斗缶やホワイトガソリンの入れてある保管庫を覗いて、「ここにあるかなぁ~?」と探しますと、背後からそのお客さん、「そことちゃう、そっちや」ともう少し奥の方を指さされます。「え?どれ?」「ほれ、ほこに蓋したるやつよ」。
見ると、オイルの缶みたいのにポリバケツの蓋がしてあって、消えかけたマジックの字で「マシン油」て書いてます。「あ~ん、これか。これ、どやって入れるんやいな?」「そこに升があるやろ」。はいはい、確かに一合升が置いて升。「漏斗もあるやろ。これに2合は入らんで、1合ずつ2つに入れてえな」
「いや~、お客さんの方がよう知ってやありますやん」。「ほうや、時々買いに来るでな」「おおきに。ほんで、これ何に使わあるん?」「これはな、チェーンソーやら、草刈機に使うの」「あ~ん、そうだったんですかぁ」。これが、ホンマの主客転倒ですな。