浜幸さんの思い出

テーマ:よもやま話
ハマコーこと浜田幸一さんが昨日お亡くなりになったそうですね。政界の暴れん坊と呼ばれ、引退後もTVタックルなどの番組に出演し、奔放かつ歯に衣着せない物言いで国民の高い人気を獲得していましたね。

今から遡ること10年前。平成14年(2002年)に商工会議所青年部近畿ブロック大会が当地長浜で開催され、その記念講演の講師として招聘されたのが浜田幸一さんでした。確か150万円くらいだったんじゃないかな。

私はこの年、図らずも滋賀県商工会議所青年部連合会の会長職にあり、この肩書のおかげで、何と浜田幸一氏接待役を拝命いたしました。接待といってもどこかで食事とかそういうのではなく、記念講演時に出迎え、控え室への案内、お帰りの見送りといった役目。

当時、TVタックルなどの番組で吠えまくっておられた頃だと思います。その元気いっぱいの印象とは裏腹に、階段を手すりにつかまりながら、ぜえぜえ言いながら上られ、おいおい大丈夫かいなぁといった様子。会場の市民会館はエレベーターありませんでしたからね。

控え室に入られ、時間になったら案内するはずだったのですが、しばらくして「会場(聴衆)の入口はどこか?」と尋ねられます。意味がわからなかったのですが一応答えますと、さっさと部屋を出て何とその入口つまりホールの最後部から客席に飛び入りし、勝手に空いている席に座る。隣の人見る、びっくりする!

そのうち、会場内が騒然となり、「あれ~っ!浜幸やん」と。少しずつ席を前に移し、やがて講演が始まります。しかし、すぐさま壇上から降り「皆さんと同じ目線で」と話し始められます。親孝行の話、財政の話などありましたが、「人」という字は支えられる方ではなく支える方から先に書かなければならない、その言葉が印象的でした。

先ほどの階段での青息吐息が嘘のようなパワフルな講演は会場を大いに湧かせましたが、終了後お迎えの車に案内するまでの間、これまた弱々しい老人に逆戻り。しかし、車を見送っていた私に最後また窓を開けて深々と最敬礼され、「ありがとう!」と仰ったのには恐れ入りました。

もう疲れてホテルでダウンかと思いきや、夜のロイヤルホテルでの大懇親会に飛び入り参加。まさにプロのエンターテイナーだと感服いたしました。あれから10年、むしろよく生きられたという思いがいたします。

大会終了後に礼状、さらに翌年の正月には何と年賀状まで頂戴いたしました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。願わくば、(長)浜に幸あれと天からお見守り下さいませ。

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